六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

Card of cups 11

社の視線がいたたまれなくなり、蓮は顔を背ける。
「お前はキョーコちゃんに何を求めてるんだ?」
「別に…特別な事は」
「別にじゃ無いだろ。キョーコちゃんからホテルを取ってくれと連絡が来て何かトラブルがと思えば、お前からキャンセルしろとか。おまけに何だ?理由が笑顔が違うからって。お前の言う違いって何だ?それはどんな笑顔なんだ?」
「…初めて、会った時の…不破に会う前で…それが本当の…普段の笑顔じゃないか、と…記者に追われる原因の一端が俺にあるなら…最上さんが以前のように笑えるまで、責任を持つべきではないか、と…」
何が足りないか
何故引き留めたいのか
考え付く理由をしどろもどろに伝える蓮の言葉に社が大きな溜め息を付く。
「それは無理だ」
「何でですか?」
「蓮に恋してないからだ」
「恋?」
「何だその不思議そうな顔は?その笑顔は恋してるから出来るのであって、何にも思っていない相手に愛してる!会えて嬉しい!なんて顔出来たら女優になれるぞ?それとも何?キョーコちゃんに好きになって貰いたいのか?だったらそう言えばいい、今の恋人と別れてからな」
「…彼女にはフラれました」 
「え…あ…そ、そう」
「何も言わないし自分を見てくれないから寂しかったと言われました」
「あー…」
「心当たり、あるんですか?」
蓮の問いに目が泳いでいた社が意を決したように口を開く。
「お前、俳優としての姿を崩さないだろう?」
「イメージが大切な仕事ですから。何時何処で誰に見られてるか分かりませんし」
「仕事ではね。でもプライベートで恋人と二人きりの時には必要無いだろう?」
「そのイメージで好きになられたら相手の期待を裏切らないよう維持するのは当たり前でしょう」
「そこだよ。フラれた理由は」
訳が分からないと眉を寄せる蓮に溜め息を付く。
「仕事上のイメージを大切にし過ぎて恋人にも他の人と同じような態度で接するから不安になるんだ。自分は本当に特別なのか、とね」
「二人きりの時間を過ごすなら特別でしょう?」
「じゃあ何でその為に自分の部屋に入れないんだ」
「何で知っているんですか」
「かけた鎌に引っ掛かったな。どうせ電話も仕事中だからと後回しにしている間に痺れを切らした相手から掛かって来てるんだろう?その"俳優敦賀蓮"の姿勢を崩さないのが問題なんだ」
「…………」
「今までしたこと無いだろう?例えば周りの目なんかすっかり忘れてしまう程感情に流されて無理矢理相手を部屋に引き入れてしまった、とか」
「無理矢理って人聞きが悪い…何ですか?社さんは俺に最上さんを好きだと言わせたいんですか?」
「お前の気持ちなんて俺に分かる訳無いだろう。だだ"らしくない"のが全てキョーコちゃんに繋がっているって事実を言っているだけ。気付いてないみたいだけど、女の子の事で俺に相談するのも初めてだ」
「…よく分からなくなってきました。相手に対する心配や同情だと思っていたのは、違うんですかね」
「違わないと思うよ?けど今まで誰にも見せなかった”俳優”以外の部分を見せてまで何とかしてあげたいと蓮が思った事があるかどうかだな」
「………」
「自分の気持ちが分からない内はキョーコちゃんに変な事するなよ?そんな事しなくても見れる機会は必ず来るから」
「機会?」
「何時かはキョーコちゃんに好きな男が出来るって事」
社が言う事が正しければ、キョーコが誰かに恋心を抱いたら見れるだろう。
でも
「彼女は失恋したばかりですよ?」
「一回失恋したからって一生独身な訳無いだろ?男は不破一人じゃないんだから」
心臓を締め付けられたような苦しさに、視線を足許へ落とした。







スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2016/01/10(日) 20:40:45|
  2. Card of cups
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<裏の裏 | ホーム | 今年初めての拍手お礼。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/453-daeca1bc
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。