六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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2015.12.25 20時48分

松太郎からのプレゼントを隠そうと鞄に手を掛けたと同時に玄関の鍵が開く音がして、キョーコは慌てて手を引っ込める。
敦賀さんは知らないから、普通にしていれば絶対分からない、わよ、ね!?
「お、おかえりなさい!」
「…ただいま」
玄関に迎えに出たキョーコに買ってきた誕生日ケーキを渡し、先に立ってリビングに入った蓮の足がぴたりと止まった。
「敦賀さん?」
「…ずいぶん沢山、貰ったね」
視線の先には、今日貰ったプレゼントを入れたいくつかの紙袋。
「持ってここまで来るの大変だったろう?迎えに行けたら良かったんだけど」
「いえ全然!プレゼントの中身が気になって、気が付いたら部屋に着いてた位で」
「…開けたら?」
「え?」
「気になるんだろう?ご飯は後でいいから…今開けるといいよ」
あ、あれ?
「…では、お言葉に甘えて」
後でゆっくり、と言える雰囲気ではなくケーキを冷蔵庫にしまうとリビングテーブルの前に腰を降ろした蓮の側に紙袋を持って来て座り、貰った相手の名前を挙げながら一つ一つ開けていく。
それらが全て自分の為に選んでくれた品だと思うとじわじわと喜びが沸き上がり、最後の一つを手にした時には何処かおかしい蓮の雰囲気の事もすっかり忘れてしまった。
「これはモー子さんからで…香水!見てください敦賀さん!金色のバラが付いたボトルです!それにここ!蓋に妖精さんが座ってます!いやぁぁぁん!可愛いぃぃぃぃぃ!」
「…最後?」
「はい、これで最後です!」
「…アイツから貰ったのは…どうしたの?」
蓮の問い掛けに、親友からのプレゼントに頬擦りしていたキョーコがびきりと音を立てて止まった。
「スケジュールの変更で…最上さんを見付けて声を掛けようとしたんだけど…ね」
プレゼントを開ける度、輝きを増すキョーコの笑顔は不破から贈られたプレゼントが何であろうと受け止める余裕を蓮に与えたが、その事実を隠されるのは話が別。
「あ、あれは…すれ違いざまに押し付けられて…」
「見てたから知ってる…で、もう開けた?」
「…え、永久に…封印します!」
「…………え?」
「アイツが関わるとろくな事がありません!現に今も変な雰囲気になっちゃって…だから今日の…いえ、これからの為にもあれはお札を貼ってタンスの奥に、ううん、明日にでも神社に行って預かって貰います!」
「や、流石にそれは中を確認してからの方が」
「触れてはいけません!敦賀さんが呪われてしまいます!」
鞄を掴んだ手を伸ばし蓮から遠ざける事でその在りかを教えたキョーコが、もう片方の手でびしっと蓮を制止する。
「中が何であろうと関心ありませんし、気を取られたくありません!それよりも今日、これからの時間を敦賀さんの笑顔を見ながら過ごす事の方が私には重要で大切です!」
二日連続の、蓮にとってはの殺し文句にぱっと染った顔を慌てて反らし軽く咳払いをすると、キョーコに微笑んだ。
「…うん、そうだね。俺も今日これからの時間を最上さんの笑顔を見て過ごしたい」
その言葉と共に差し出した掌に音を立ててキスされて、驚きと羞恥で硬直したキョーコの手から滑り落ちた鞄がリビングテーブルの角に当たった時、何かが割れる音がして。
「「 あ 」」
鞄からラグへと滲み出た染みが、部屋に甘い香りを漂わせた。


      


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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/25(金) 20:48:31|
  2. 中編小説
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