六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

2015.12.25 19時30分

今日最後の仕事が終り、テレビ局の控え室でキョーコは自分の鞄を目の前に頭を悩ませていた。
「…どうしよう?」
鞄の中には、すれ違いざまに松太郎から押し付けられたリボンの掛かった小さな包みが入っている。
今日の、25日という日付からどう考えても自分への誕生日プレゼントだ。
「一体何なの?」
どれだけ記憶をひっくり返しても松太郎から誕生日プレゼントを貰った覚えが無い。突然の行動の理由が気になるが、それよりも。
「持って帰りたくないんだけど…」
名前を聞いただけで不機嫌になる蓮が、押し付けられたとはいえプレゼントを受け取ってしまったのを知った時の事を考えると血の気が引く。
これ以上ない幸せな朝から始まった誕生日に、何故こんな気持ちにならなければいけないのか。
「…おのれショータロー…許さないんだから…っ!」


ハンドルを握る蓮の脳裏に浮かぶのは、スケジュールの突然の変更さえ無ければ遭遇しなかった場面。
不破からのプレゼントを受け取るキョーコの姿。
「あ~…蓮?」
「何ですか?」
黙り込む自分の様子をちらちら伺っていた社の問い掛けに努めて冷静に返事をする。
「さっきの…事だけど…その、今日はキョーコちゃんの誕生日で」
「だから渡したんでしょうね」
「うん…で、キョーコちゃんは仕事に入る前で…」
「かなり急いでいて受け取るしかない状況でしたね」
「…今夜、改めてお祝いするんだろう?」
「別に…不機嫌な訳ではありません」
「うん、不破に関してはお前は直ぐ気持ちが態度に出るからな…って、え?」
「相手が誰だろうと祝って貰うのは良いことですよ」
そう、母親から存在を拒否されたキョーコは一人でも多く誕生日を祝って貰うべきなのだ。その相手が誰だろうと。
「じゃあ何が気に入らないんだ?」
「いえ、気に入らないとかではなく」
「…不破が何を渡したのかが気になる?」
「…はい」
贈られた品に優劣を付けるキョーコではないし、贈った相手が不破だけに以前奏江からプレゼントを貰った時のようには喜ばないと思うけれど、自分よりも一緒に過ごした時間が長い分キョーコが喜ぶ品を選び贈ったかもしれない…
「そんな事、気にするなよ。お前に勝てるのは琴南さんだけだから」
どうやら励ましたらしい社の言葉に力無く微笑んだ後溜め息を付く。
満たされた想いで迎えたキョーコの誕生日に、何故アイツの事を気にしなければいけないのか。





スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/25(金) 19:30:00|
  2. 中編小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<2015.12.25 20時48分 | ホーム | 2015.12.24 22時>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/445-9ebac3f3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。