六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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2015.12.24 22時

クリスマスケーキを食べ終わった皿から、部屋に飾れたクリスマスツリーに視線を移したキョーコの首がこてんと傾いて蓮は顔を覗き込んだ。
「どうした?」
「いえ、前々から思っていたんですけど、あの星」
ツリーのてっぺんを指差す。
「何か意味があるのかな?って」
「トップスターだよ」
「トップスター?」
「別名をベツレヘムの星。東方の三博士にキリストの誕生を知らせ導いた星を模しているんだ」
「へぇぇ…ちゃんと意味があったんですねぇ…」
感心しながら星を見ていたキョーコが、ふと何かに気付いたように蓮の顔を見た。
「何?」
「いえ…敦賀さんみたいだなぁ、と」
「え?」
「事務所を代表するとか一番人気があるとか、そんな芸能人の事をトップスターって表現するじゃないですか。敦賀さんは正しくそうですよね」
「いや…俺より有名な人も事務所を代表する人も沢山いるし」
至極真剣に言った後、一人納得して頷くキョーコに苦笑する。
「それに俺は誰かを導く為に役者になった訳では」
「でも敦賀さんは私を導いてくれました。演技をする事で自分を作ろう、女優になろうと決心した切っ掛けは敦賀さんの演技でした」
蓮を見上げるその瞳は恋人のそれではなく
「敦賀さんは天い所で輝くこの星のように、迷う私を何時も導いてくれるんです」
以前の、尊敬する先輩だと、天上人だと見ていた眼差しで

彼女の望む俺でいようと決めた
ずっと見ていてくれるなら、それで構わないと思う気持ちは変わらない
でも

「……ショックだな…」
「へ?」
「未だ信仰の対象のように思われていたなんて…最上さんにちゃんと男だと、恋人だと分かって貰えるよう頑張っているんだけど…努力が足りないのかな…」
大きく溜め息を付き落ち込み始めた蓮にキョーコは慌てて首を振る。
「や、そんなつもりで言った訳では!キリストだって男の人だと分かっていますし!」
「…よく考えれば何時まで経っても敬語だよね…コーンには使わないのに… 」
「癖で自分でもどうしようもないんです!それに今ならコーンにも敬語ですぅ~っ!」
「え…それはちょっと…敬語を使わない方向で」
「無理無理無理無理!もう無理!」
「何で!?」
「大好きな人だと分かっちゃったら、どんな姿でもどきどきして緊張するのは当たり前じゃないですか!だから敬語が…って、ぎゃーーーー!私何言っちゃってるの!?」
恥ずかしがって普段口にしない感情を言葉にして、ぶわっと顔を赤くしておろおろするキョーコが可愛くて思わず抱き締める。

ああもう、本当にこの娘には敵わない

キョーコが深く眠ったのを確認するとベッドから抜け出し、隠してあったプレゼントを取り出し枕元に置く。
自分からのクリスマスプレゼントは24日に、誕生日プレゼントは25日に日付が変わった時に渡したから、これは多分、キョーコが初めて貰うだろうサンタからのプレゼント。中にあるのは水晶で、混ざり込んだ鉱物が星のように見える所から"スタークォーツ"という名前が付けられていて…
ふと思い付いて再びプレゼントを持つとリビングに入り、ツリーのトップスターを外す。少し力を入れるだけで簡単に割れた、そのちゃちな作りの星の中に包装を開け取り出したスタークォーツにキスをしてから入れると再び重ね合わせリボンを掛けた。

君は全然気付いていないけれど
目指す天みにはキョーコがいて
正しい方向へと導いてくれる

「…言葉にしてもいいけど、君を困らせたくないからね…」
枕元にトップスターを置き、キョーコの額にキスをしてベッドの中へと滑り込む。"サンタからのプレゼント"をキョーコはきっと喜んでくれるだろう。
その時、俺を手に入れたと思ってくれるといいんだけど
自分の馬鹿な考えに少し笑って、眠るトップスターを引き寄せた。













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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/24(木) 22:00:00|
  2. 中編小説
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