六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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Card of cups 8

不破尚。アカトキ所属の歌手で20才。三年前デビューし徐々に人気が上がり今ではアカトキの看板の一つ。
半年程前から某グラビアアイドルと噂になっていて…

とうとうスクープされた、というところか。

半年もの間、キョーコがその噂を耳にしなかったとは思えない。あの笑顔でいたのは、それでも不破を愛し信じていたからだろう。
その気持ちをあの日裏切られ記事が追い討ちした…
仕事帰り社を降ろした後、人気のない場所に車を止めて考える。
確かにそんなキョーコに対して配慮が足りなかったかもしれない。仕事抜きの、もう少し彼女の気持ちを和らげる接し方をするべきかも…
ふと恋人の"きょうこ"を思い出し携帯を取り出す。
"たまには蓮から電話が欲しいわ"
でも今は、確かハワイへ撮影に行っている筈だ。
携帯をしまい車を走らせる。
もう一人の"きょうこ"がいる部屋へ。

相変わらず堅苦しい出迎えの挨拶に少し気落ちしながら入ったリビングのテーブルの下に、置いた覚えのない雑誌を手に取って蓮が固まった。
表紙で"きょうこ"が笑っている。 
「ああ!えーと、ですね!仕事が決まったらどんな服を買おうかと思いまして!ほら一番最初のイメージが大切とか言うじゃないですか!だから、その…ごめんなさい!」
蓮の態度を怒っていると勘違いしたキョーコが勢いよく頭を下げる。
「敦賀さんの恋人なら女優さんかモデルだろうと、そんなお仕事をしている自分と同じ名前の人はどんな人だろうと気になって、雑誌を見て、この人かなとつい買ってしまいました!でもお約束通り絶対誰にも言いません!」
「うん。彼女が恋人」
「は…」
「君は誰にも言わないと、分かっているから」
相手の立場も考えない、口の軽い女の子なら噂になっているのはグラビアアイドルではなく彼女だろう。
「…恭子、と書くんですね」
「君はなんて書くの?」
「カタカナでキョーコ、です。"ウ"でなくて伸ばして、キョーコ」
「珍しいね」
「よく言われます」
雑誌を受け取ったキョーコが表紙をまじまじと見る。
「綺麗な方ですね。スタイルもいいし手足も細くて長いし、さすがモデルさんです」
「それが売りだからね」
「お二人共お忙しいと思うんですけど、ちゃんと会えているんですか?」
「仕事が仕事だから。タイミングが合えば、ね」
「…寂しい言い方ですね」
「え?」
笑う"恭子"を見ながら、呟く。
「だって恋人でしょう?タイミングなんて考えずに声を聞きたいとか、何時も会っていたいとか、笑顔を見たいと思わないんですか?」
キョーコの問いに、答えられなかった。




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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/22(火) 12:54:56|
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