六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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Card of cups 5

奏江には渋い顔をされたが、蓮から提案された仕事を受けて正解だったとキョーコは思う。
「じっとしてるなんて性に合わないのよね…」
ここでも限られてはいるが、蓮が言った通り奏江の家に居た時よりは行動範囲は広く安心出来る。
その生活を思い出したしただけで鳥肌が立つ腕を擦りながら家主の滞在時間が少ない分、自分がいる方が汚れる位の部屋を掃除して食事を作る。
好き嫌いはさそうだが食事を摂るという考えが抜け落ちているらしい雇い主が食べる気になりそうな料理を考えているだけでも気は紛れた。
「だいたいアイツが悪いのよ!ええ噂は知っていたわよ?その前から連絡貰う間隔が長くなったからもしやとは思ったわよ?でもその人と付き合うなら先ず別れてからでしょう!?それまで平然と会っていた癖に、何?部屋に入ったタイミングで寝室のドアから女の子が出てくるなんて。しかも今起きました風に!ちょっと来いなんて言われてほいほい行った私も私だけど、偉そうに上から目線でっておかしいでしょ!自分の心変わりが原因の別れ話なら、少し位申し訳なさそうに言うべきでしょ!?」
こんな調子で一日が終わる頃、雇い主は帰ってくる。
「ただいま…先に寝ててよかったのに」
「お帰りなさいませ。仕事ですからそういう訳にはいきません」
少し眉を潜め言う蓮がお風呂に入っている間に食事の用意をして一緒に食べる。
何処までが家政婦の仕事かは分からないが、それが雇い主の希望だから。
「美味しいよ」
何時もそう言って微笑む彼を優しい人だと思う。見ず知らずと言っていい自分の心配をしてくれて、気を使ってくれて、この事がバレて記事になればどうなるか分かっているだろうに危険を侵してまで部屋に入れてくれて、不自由で息が詰まるだろうから、せめて好きな物を買えばいいとカードまで渡してくれた。
この人の爪の先程の優しさがアイツにあれば。
「何故ここまでしてくれるんですか?」
「…罪悪感、からかな。肩を抱かなくても連れのふりは出来たんだ。それをしなかったのは自分の立場を深く考えていなかったせいで、その結果最上さんに迷惑を掛けたから」
「敦賀さんが迷惑を掛けたとは思ってませんが…芸能人は大変ですね。友達に会うのも気を使いそうです」
「流石にそこまで考えていたら生活に支障をきたすかな」
蓮の携帯が震えたのはキョーコを制して二本目のビールを取りにキッチンへ向かった時だった。
「敦賀さん、電話です」
「ああ、きっと社さんだ」
代わりに取りに行こうと立ち上がり、携帯を取る蓮に背中を向けた時
「…きょうこ?」
「はい」
名前を呼ばれて振り向いたキョーコの目に写ったのは、携帯を耳に当てたまま驚いて自分を見る蓮だった。





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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/03(木) 12:34:20|
  2. Card of cups
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