六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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きらきらひかる 23

もしかしたらが頭から離れなくて、振り払う為に寝返りを何度も打つ。
「う~……いっそ散歩にでも行こうなか…うん、そうしよう!」
どんどん暗くなっていく思考に歯止めを掛けなければ。
即決してベッドから出て着替えて音を立てないように、でも勢いよく開けたドアが何かにぶつかって慌てて覗いた先に保津さんがいた。
「え?やだ保津さん!?大丈夫ですか!?」
強かに打ってしまっただろう額を押さえながら、どうした?と聞かれて貴方の事が気になって眠れなかったと言えない私の誤魔化しに気付いているのかいないのか、誘いに乗る彼に後ろめたさよりも会えた嬉しさが先に来る私はやっぱり自分勝手な女なんだと思う。
「な、何故突然会いたくなったんですか?」
「…何かあったみたいで、それに気付いたら最上さんにどうしても会いたくなった」
「みたい?」
「でも覚えていないんだ…このままではいけないのは、分かってはいるんだけど…」
まだ日が登る前。手を繋ぎ声を潜めて話す私達の距離を、全てが眠っている時間が更に近くする。
「…このままで、いいんじゃないですか?保津さんは保津さんに変わり無いんですから」
そう、過去何があったとしても関係無い。信じればいいんだ。
私の事をちゃんと覚えていてくれる保津さんを。
私に本当の自分を見せてくれているだろう保津さんを
私が好きになった、私を好きになってくれた保津さんを
「…大学に入る前の記憶が抜け落ちているどころか、それ以前の記憶さえ曖昧で確かな物なん持っていないんだよ?」
「これから持てばいいだけです」
「…また忘れてしまうかも」
「私が代わりに覚えておきます」
そう、私が側にいて覚えていればいい。
「もし保津さんが全部忘れちゃったら、私が思い出せるよう何度でも全部教えてあげますよ。ちゃんと脳に栄養がいくようにご飯食べながら」
「また蹴っ飛ばす?」
「この辺り、弁慶の向こう脛が凄く痛いんですよね」
私を忘れた復讐だから、その位は許してもらわなくちゃ。
「知ってました?直ぐ思い出せるよう教えときましょうか?」
「…その前に、ちゃんと伝えておかないと」
「何を?」
「最上さんが好きだと言う事」
「なっ」
初めて伝えて貰った言葉に、顔が赤くなるのが分かった。
「それから、俺の名前は本当は敦賀蓮だという事。仕事はモデルだという事も」



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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/08(火) 12:23:09|
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