六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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きらきらひかる 22

まだ暗い朝と夜が入り交じる曖昧な時間に、まるで自分のようだと自嘲した。
過去の記憶もろくに持たず、誰かに怯え、保津周平にも敦賀蓮にもなりきれない。
「…だから言えないのか」
どんな仕事をしているかなんて意味がない。確かな物なんて持っていないのに、彼女に自分の事を話せる訳がない。よくアイツに何でも答えると言えたなと、自分でも呆れてしまう。
目の前にあるのは彼女の部屋のドア。
こんな時間に訪れても会え無いのは分かっていたのに、来ずにいられなかった。
「…最上さん」
眠っているだろう彼女との距離を少しでも縮めたくて、ドアに近付いて。
全てを知ったら、俺はまた忘れてしまうのだろうか
彼女との時間も
唯一確かだと思う、この気持ちも
その時君はどうするんだろう
自分にさえ向き合えない俺に怒って
呆れて
今度こそ本当に、終わりにするのか…
「…………痛!」
「え?やだ保津さん!?大丈夫ですか!?」
いきなり開いたドアに額を打ち思わず踞りそうになった俺に、出てきた最上さんが慌てて声を掛ける。
「…大丈夫。それより、どうした?こんな時間に何処へ行くの?」
「ね…め、目が覚めちゃったので、ええと、美容と健康の為に散歩でもしようと。保津さんこそこんな時間にどうしたんですか?」
「…会いたくなって、つい」
俺の言葉にぱっと頬を染め目を游がせたのが彼女の気持ちを表しているようで、心が温かくなる。
「じゃ、一緒に行きますか?」
「…うん」
本当に、何時までも一緒に行けたなら。



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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/12/05(土) 12:20:21|
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