六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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Card of cups 3

「言い訳があるなら聞く」
早朝迎えに来るなり、その言葉と共にマネージャーの社から差し出されたゴシップ雑誌には"俳優敦賀蓮、恋人との密会"という陳腐な見出しが大きく載っている。
ページをめくると写真に載っているのは自分に肩を抱かれているあの彼女。
「変な男に後を付けられて困っていると言っていたので、連れのふりをしました」
「この女の子がグルの可能性は?」
「俺から見れば無いです」
「蓮がそう言うなら、そうなんだろうなぁ…」
溜め息は"初めてのスキャンダル"からか"これからの対応"を考えたからか。
「社長は何と言ってました?」
「やっと一人前か、だって」
「やっぱりそうですか」
そう言う人だと、苦笑いする。
「関係者にファックスでも送りますか?」
「少しは事務所の電話が静かになるかもな…どうせ囲まれるんだし、するならその時でいいんじゃないか?お前なら"でっち上げだろう"って直ぐ終わるだろうし」
「分かりました」
「しかしこの女の子、お前の"初めての相手"で運が悪かったな…俳優の敦賀蓮だと気付いて無かったんだろ?」
どうしてこの場所に居たか聞かないのは、薄々恋人の存在に気付いているからだろう。
「そうみたいです。でも一般人のようだしタクシーで帰ったから彼女にどうこうは無いでしょう。後を付けられた様子はなかったですし」
実際記事にKさんとしか書かれていない。
「甘いよ蓮。いくら写りが荒くて顔を隠してあっても知っている人が見れば誰だか分かるんだ。この写真のお前みたいにな。彼女を知っている人がこれを見て出版社にでも電話してみろ。提示された金額によってはこの子の情報どころか有ること無いことべらべら喋るぞ」
「…囲まれますかね」
「一度はされるかもな。でも本当に何も無いならこちらから接触出来ないしな…頑張って貰うしかない」
一人で?
朝のロビーで、ソファーに座っていた背中。窓越しに見た怒った顔は泣きたいのを必死で我慢していたのだろう、その瞳は涙で潤んでいた 。
大丈夫だろうか…
雑誌の表紙に目を落とし、ふと気になった見出しに再びページをめくると、そこにはあの時エレベーターの前で見た男が女と距離を置いて歩いている姿が載っている。
"不破尚 噂のグラビアアイドルと深夜デート"
ショーちゃん
「不破、尚…」
「アカトキの人気歌手だよ。蓮と彼のこのスクープで雑誌の売り上げが延びるかもな」
もし、彼女のショーちゃんがこの男なら…本当に大丈夫なのか?
響く振動音に携帯を取った蓮が社を見ると、時間がないぞと合図して部屋を出ていく。
『おはよう。今いい?』
「少しだけなら。雑誌見た?」
『ええ、蓮の事だから理由があるんじゃないかと思って』
「困っている女の子を助けただけだよ」
『そう…今度は何時会える?』
「張り付かれるだろうから、暫くは無理だ」
『…分かったわ。会えるようになったら連絡して?』
「分かった、ごめん、もう行かないと」
『…愛してるわ』
「俺もだよ」
携帯を切りジャケットの胸ポケットにしまうと外で待つ社の元に向かう。彼女もモデルだから、自分の立場を理解してくれるだろう。






 
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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/11/27(金) 08:35:53|
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