六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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きらきらひかる 19

渡された契約書に目を通し、撮影日程と受けなければいけない講義を頭の中で照らし合わせる。
「レポートの資料ですか?」
「いや、仕事の。ごめん…また忙しくなりそう」
「ああ…気にしないで下さい。でも大変ですねぇ。子どもは力加減知らないから気を付けて下さいね?それと水分はちゃんと採らなきゃ駄目ですよ?」
あやふやな言葉だけで俺の仕事を確定したらしい最上さんから同情の目を向けられて苦笑してしまう。
「本当に辛いなら、無理をしてでも辞めた方がいいんじゃないですか?」
「…迷うって事は、結局好きなんだっけ」
「と、私は思っているんですが。ああ、そう!好きな所と嫌な所を上げてみるといいです!嫌しか思い付かなかったら辞めればいいんですよ!」
はい、と机の向こう側から出された紙とペンを受けった俺に怪訝そうな顔をする。
「何でそんなに困ってるんですか?」
「いや…嫌な原因が違う所にあるような気がして…」
「気がして?」
俺の記憶は曖昧で忘れてしまった事の方が多い。それでも利用されたという嫌悪感だけは残っていて…それは今までこの仕事のせいだと思っていたけれど…何か違う気がする。
もしかしたら…忘れた何かに、原因が
「保津さん、これ!」
俺が考え込んでいる間に何か書いてたらしい紙を机の彼女が笑顔で差し出す。
「熱中症に掛からない為の注意点と、掛かった時の対処法です!」
「…ありがとう」
"恋人"になっても、相変わらず"少し側に居てくれればいい"らしい最上さんは、俺を利用しようとは決して考えないと思うのに、それでも口に出来ないのも、きっと……
「どうしたんですか?」
「……………海」
「へ?」
「夏が終わるのに、行けそうもないなって…ごめん」
「無理をしてもらってまで行きたい訳ではないので、気にする必要なんて無いですよ?」
「そう?本当は凄く行きたいんじゃない?俺は何時休みが取れるか分からないから、ほら、あの髪の長い、よく一緒にいる人…」
「モー子さん?」
「もーこさん?…その不思議な名前の人と一緒に行けば………っ!」
不安を誤魔化そうと言った言葉に、派手な音を立てて俺の顔を両手で挟んだ最上さんの怒った顔が近づき一瞬痛みを忘れた。
「保津さんと約束したんだから、一緒じゃなきゃ意味が無いでしょう!?」
「ご、ごめん」
「何時でもいいんです!来年でも再来年でも、海は逃げませんから!絶対保津さんと一緒に行きます!覚えてて下さいよ!」
ああもう。
何時もそうやって君は俺を変えようとするんだから。
自覚が無いから質が悪い。




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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/11/14(土) 18:23:20|
  2. きらきらひかる
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