六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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きらきらひかる 18

「保津さん」
掛けた声に立ち止まった彼が、長い溜め息を付いたのが肩で分かった。
「今まで、ありがとうございました。全て終わりましたので、もう無理して恋人らしくして頂く必要はありません」
「無理して?」
もう振り向いてもくれない。
「 始め話した通り、気が済んだから終わりです。ごめんなさい、好きでも無いのに恋人のように振る舞うのは大変だったでしょう?」
「…気が済んだ?」
目を合わせて話てもくれない。
「はい、保津さんが"ぎゃふん"と言わせてくれたので」
最後に振り向いてくれるなら
別た後も記憶の隅で、もし覚えていてくれるなら
怒っている私でも泣いている私でもなく、笑っている私がいい。
「…余計な事したかと思ったんだけど」
その言葉に、作ろうとした笑顔は中途半端な形で固まってしまった。
「余計な事?」
「よりを戻したかったんじゃ」
「はぁ!?何でそんな話になるんですか!?」
どう考えれば、そんな事に!?
「携帯に出なかったのは、どんな形でももう一度と思ったから邪魔されたくなかったんじゃない? 」
「違います!出なかったのは、あの、その」
「大体俺と付き合い出した理由からして」
「確かに保津さんと付き合い出した理由はアイツが来る事が目的だったんですが、やっぱりお前が一番だと言って欲しいのかと考えた時何か違う気がしたんです!」
「それが何?」
「分かったんです、違う気がした時点でもう気持ちはなかったんだって!本当に好きなら何があっても、別れても気持ちは変わらない筈だって!」
「…そして俺の事も終わったら霞となって忘れるんだ… 」
「忘れるのは保津さんでしょう!?私は絶対…」
霞となって?何処かで聞いた言葉?じゃなくて、私が
「絶対?」
「…保津さん、何処から聞こえてました?」
「"アンタとの事なんか霞となって忘れきってしまう位、誰よりも好きで誰よりも一緒にいたい人よ"だけ。それは誰の事?」
「いやーーーー!何でそこがピンポイントで聞こえちゃうんですか!?や、でも、だからって、私のせいでこんな酷い目に遭ってしまったのに、もう保津さんを無理矢理付き合わせる訳には」
「俺の事…なんだ」
「いえ!ちがっ………ちがっ………わ、な………………ィ…デス……ヶ……ド…………」
「"ふり"ではなく俺と同じ気持ちだったと、信じていい?」
「え?」
今、何て?同じ気持ち?
保津さんも、私と一緒にいたいと思ってくれたの?
側に居てくれるだけで嬉しくて、何処に行っても楽しくて、何があっても安心出来るって、そう思ってくれるの?
「最上さんはどう過ごしたか覚えている"彼女"で、ずっと側にいたい"恋人"だから…俺を変えてしまった責任をとって」
やっと振り向いてくれた保津さんが凄く真剣に、真っ直ぐ見るから、凄く恥ずかしくなって今度は私が俯いて顔を反らせてしまった。
「い、いいんですか?私狡くて我が儘な女ですよ?」
「そう?怒りっぽいのは知っていたけど…ああ、蹴っ飛ばすのは俺だけにして?さっきみたいな、寿命が縮むような思いは二度と御免だから」
また出そうになった足の代わりに額をその胸に押し付けて。
初めて見る笑顔の保津さんは、逃げる事なく受け止めてくれた。


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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/09/23(水) 10:15:06|
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  1. 2015/10/25(日) 01:14:12 |
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