六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

きらきらひかる 14

「…泊まったの?」
凄い顔で現れあっと言う間に人気の無い場所へ連れて来た親友に、地に這うような声で聞かれ首を傾げた。
「何処に?」
「あんたの部屋によ!」
「誰が?」
「昨夜!あんたの部屋に!保津周平が泊まったか聞いてるのよ!」
「ああ!」
あの後直ぐ雷が止んで雨も小降りになった頃、保津さんは帰っていった。
「不安だったら何時でも構わないから電話して?」
そう言った保津さんの方が不安そうだった。
「でも、それまで二人きり?」
「そうよ?」
「…何も無かったから良かったものの…あんた少しは考えなさいよ」
話を聞いて脱力した奏江が深い溜め息と共に言う。
「密室に二人きりなんて、何かあったらどうするの!?」
「何かって」
「保津周平は男であんたは女って事!」
暫く考え至った意味に顔が赤くなるのが分かった。
「復讐や八つ当たりで付き合っているだけの相手とそんな事になったらあんたどうするの!」
忘れていた現実が一気に押し寄せる。
「…大丈夫、そんな事絶対無いから」
そう、保津さんにとって私は、復讐や八つ当たりなんて我が儘に何も考えず付き合っているだけの相手で、恋人でも、もしかしたら女でも無い。
帰り際の言葉も、深夜に掛かってきた電話の言葉も、希望通り恋人らしく言ってくれただけで、本当にそう思った訳では
「…あんたもしかして」
「やだ、そんな訳ないでしょ?部屋に招いたのは、あまり食べない保津さんにご飯を食べさせようと」
違う、復讐も八つ当たりも忘れてしまう程一緒にいるのが楽しくて嬉しくて、離れたくなかったから。
「奏江の言う通り、お節介過ぎたみたい。心配かけてごめんね?これから気を付ける」
そう、勘違いしないよう気を付けないと。保津さんは私が好きで付き合っているんじゃない
「…噂は広まっているみたいよ?」
「ああ!じゃあ、もうすぐ」
もうすぐ松太郎が来たら
言葉が続かない私に再び溜め息を付いて去っていく奏江の後ろ姿を見送ってから空を仰ぐ。
「…海、行きたかったな」
雲の隙間から見える青が憎らしい。
もしかしたら昨日が一緒に過ごす最後のお出掛けだったかもしれないのに。
「お前、相変わらず何処に居るのか分からねぇ女だな」
私と保津さんは、終わりがある関係。
いつの間にか、このままずっと側にいるんだと思ってた。




スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/09/09(水) 15:44:34|
  2. きらきらひかる
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<きらきらひかる 15 | ホーム | きらきらひかる 13>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/420-6caa13b3
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。