六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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何度も恋をする 5

チャイムの音にドアを開ければ、そこには愛しい彼女。
携帯を持っていないからと頑なに連絡先を教えようとも聞こうともしない彼女はこうして突然現れる。
…会いに来てくれる嬉しさで、その不自然にも気付かなかった。
「こんばんは。前聞いたスケジュールでは今日は遅くなるって言っていたのに。予定が変わったんですか?」
「うん…どうぞ?」
「お邪魔します」
ソファに座らせるとキッチンへ向かい持ってきたコーヒーとケーキを机の上へと並べる。
「キョーコが好きそうだから、買ってきた」
「すごい、来るのが分かっていたみたい!」
「何時も俺が早く帰れた日にだけ来るからね」
「"だけ"じゃないですよ?敦賀さんを煩わせてはと思って言いませんでしたが、早く帰れる予定の日には必ずお邪魔しててインターフォン鳴らしても出ないからお仕事が長引いているんだなぁって帰って」
「防犯機能が付いててボタンを押すとカメラが作動するんだ。後で誰が来たか確認出来るし、携帯にも画像が転送される」
彼女から笑顔が消えた。
「何処からならロケ現場に入れると分かってた?…子どもが飛び出すって、何故知ってた?もしかして道路で出逢ったのも、熱を出して倒れた時も、その前…テレビ局で会ったのも偶然ではなくて…俺が困るのを事前に知っていて」
「敦賀さん、神様って、居ると思いますか?」
「キョーコ、俺は真剣に」
「私も真剣です」
言葉を遮ってのいきなりの質問に湧いた怒りのまま首を振る。
「馬鹿らしい」
「私もいないと思ってました…でも、信じるしかなくなったんです」
「しか、なくなった?」
「私が誰かに抱かれた事があると気付いたでしょう?」
答えられない俺に少し迷いながら告げる。
「前に私を抱いたのは…敦賀さんです」
「そんなでたらめを信じろと?」
「日本に来てからでも、アメリカにいた時でもありません」
アメリカ?
「俺が、アメリカにいたのも、知って…?」
「だって貴方が…クオンが教えてくれたから」
クオン
俺が厳重に鎖を掛け、闇に沈めた、社長以外誰も知らない存在。
心の奥底を撫でられる感触を思い出す。
あの時キョーコが撫でたのは
「俺が…教えた?」
「今ではない、別の時間の中で、貴方が教えてくれたんです」
彼女は何を言っているのか。
「信じられないでしょう?私も未だに信じられません。でも…信じたいんです。神様はいて、敦賀さんを助けるために私は何度も時間を繰り返しているんだと」
「時間を…何度も?」
「聞いてくれますか?」
必死な表情で俺を見る目に、涙が溢れている。
「…私と恋人になった事をきっと後悔するけど…聞いて下さい」



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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/06/20(土) 09:19:50|
  2. 何度も恋をする
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