六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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チャンス到来

どうして

そう言いかけたキョーコの唇を遮ったその長い指の先の持ち主は、視線を横に向け耳をそばだて気配を窺っている。

こんな事に

なっているかは、彼の手首に窮屈そうにぶら下がる、飲み物が入っているだろう小さなビニール袋で想像できる。
多分彼は買い物をしにふらりと外に出て、当然ファンに見つかって、その逃避行に偶然居合わせた自分を巻き込んだのだろう。
でも、とキョーコは考える。
わざわざ外に買いに出なくても、事務所の中には自販機が幾つもあるしカフェテリアだってある。
それに
夕方の、行き交う人が多い時間に身を隠す事なく外に出ればこうなる事はいくら自分の立場に疎い彼でも分かる筈なのに。

ごめん

そう言おうとした蓮の頭を、探すファンの声にびくりとした彼女が慌てて手を伸ばし少しでも隠そうと肩へ引き寄せる。

自転車は?

なんて聞かなくても返事の予想が付く。きっと黄昏の空が綺麗で妖精さんが現れそうだからとか自転車で走り抜けるのは勿体ないとか。
だからって、と蓮は気付かれないように溜め息を付く。
日が長くなって今はまだ明るいが、下宿先に着く頃には暗くなってしまう。芸能人に見られない自信は持っても構わないが、女の子である自覚は持って欲しい。
でも
いくらメルヘン思考の彼女でも、この時間なら手伝いが出来ると急いで帰りそうなのに、何故遠い下宿先まで歩く事を選んだんだろう。

思ったより遅い事務所からの帰り
考えるより早く終わった仕事

自分に都合がいい想像だけど

私を追いかけてくれたとか
俺が帰って来るのを待っていたのかも

少し外れただけの路地なのに、大通りからの喧騒が遠い。
密着した身体が、熱い。
この状況に、何を言っていいのか分からない。

けれどもしかしたら

敦賀さんと一緒にいる時間を増やせる
最上さんの気持ちに少しでも近付ける

「「…あの」」

ーーーーーーーーーーチャンス到来









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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/05/26(火) 20:00:00|
  2. 短編小説
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