六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

きらきらひかる 6

俺を利用すると言った最上キョーコが選んだ場所は、中途半端な時間が人気を少なくしている公園だった。
「お弁当作ってきたんです。恋人らしく一緒に食べましょう」
目の前で小さなレジャーシートを敷く女に、聞かずにはいられない。
「…ある程度人の目が無いと、噂は立たないんじゃないかな」
自分が言ったんだと思い出す前に口にしてしまった言葉に女が硬直する。
「こっ、これは八つ当たりです!」
「八つ当たり?」
「そ、そう!私に無理やり付き合わせるだけでなく、敢えて二人きりにして居心地の悪い思いをさせようという嫌がらせ!八つ当たりです!」
…なるほど。
促されて端に座ると女も正座して端に座り間にお弁当を広げて紙皿を差し出して、多分手作りだろうそれを見つめる俺に緊張した面持ちで告げる。
「恋人らしく、食べて下さいね!」
恋人らしくって、どんな風に?
「…そんなに困られると、私も困るんですが…」
「…よく分からなくて」
う~、いや、でもと考え込んだ女が、意を決したように顔を上げる。
「大変不本意で失礼な申し出ですが!あの人の時と同じように!」
「あの人?誰?」
「…また私の傷を抉りたいと」
じっとり睨まれ、慌てて元恋人の事を思いだし頷く。
この女と居る時は、忘れてしまう事は許されないらしい。
「その人と食事した時の対応をお願いします」
いや、頭を下げられても。
「…どう過ごしたか覚えてない」
「ああ、告白されたから付き合っていただけなんでしたっけ。でも、どんな風に過ごしたか位は覚えているでしょう?」
答えられない俺に、溜め息を付いく。
「相手は好きになってくれるのを期待して告白するんですから、全然その気がないのならお付き合いしちゃ駄目です。その気がないなら初めからお断りする!お付き合いしたならちゃんと誠意を持って相手と向き合う!」
つまり俺は承諾した時点で責任を取って、最上キョーコをを好きになる努力をしなきゃいけないのか?
「その結果が…」
いや、復讐と八つ当たりしたくて俺と付き合っているだけで、好きで告白した訳じゃないし努力する必要はないか。気がすめば終わりと言っていたし…
急に女が静かになった事に気が付いて伺うと、真剣な表情で考え込んでいる。
「…どうした?」
「え?あ、すみません、自分勝手な事をべらべらと。きっと保津さんには保津さんの考えがあるんですよね」
「…………」
「…全然、無いと」
「………………」
何を言っても怒られそうな気がして黙る俺を呆れたように見た後、皿に料理を取り分ける。
「ちゃんと考えて行動しないと本当に段ボールの家になっちゃいますよ?先ずは脳に栄養を摂らせて、考える力を取り戻しましょう!はい、召し上がれ!」
自分の普段食べる量を皿の上を見て思い出したが、やっぱり怒られそうな気がして黙って手を差し出した。






スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/05/20(水) 08:31:20|
  2. きらきらひかる
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<言の葉の国 6 | ホーム | 五月中旬の拍手お礼。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/388-5d96b416
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。