六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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言の葉の国 5

山が近いせいか、朝の空気が冷たい。
夏だから過ごしやすくていいけど冬は大変かもと思いながら卓袱台を拭く。
「おはよう。早いね」
「おはようございます。こんな朝早くから山に行っていたんですか?」
まだ眠っているとばかり思っていた家主が居間の掃き出しの窓、山に面した裏庭から姿を現してキョーコは聞く。
「うん…あ、朝食?ごめん、直ぐ行くから」
横切る蓮の一歩後ろ。
風景が霞んで見え目を擦る。
疲れてるのかな?
気力体力には自信があるけれど、この三日間は流石に許容範囲を越えているかもしれない。何時もならすっきりと起きる身体も、何処か重い。
食事を運ぶ為に居間から台所へと歩く廊下が、みしりと音を立てキョーコは足元をぼんやりと見た。
しっかりした造りのように見えたけど、やっぱり古い家なんだ。普段人が住んでいないから、余計傷みやすいのかもしれない…
「手伝おうか?」
「ではこれ持っていって下さい」
「うん」
盆を持った蓮は音も無く廊下を歩いて行く。
猫みたい。
いただきますと箸を取るが、妙に重く感じる。
「結構ボリュームあるね」
「ボリュームって…一般的な朝食ですよ?」
ご飯にお味噌汁、焼き鮭に野菜の浅漬け。
「お味噌汁だけで」
「駄目ですよ。朝はちゃんと食べないと。もしかして…朝はパンの方が食べやすい…とか」
「どちらかと言うと、そうかな」
「…今日帰りに買わないと…」
「そうだね…最上さん、まだ眠い?」
「はぁ…そうなのかな?」
蓮の声が遠くなっていく。視界が霞んでゆらゆらと揺れ、箸を持つ自分の手がぶれて見える。
「少し寝たら?行く時には起こすから」
「はい…すみません、こんな事初めて…で」
「大丈夫だよ。今だけだから」
「そうですね…」
疲れは
「…少し寝たら、とれ、ます…」
ぐらりと傾いた頭を、蓮が支える。
「いくらお腹が空いていたからって、意地汚くないか?」
しっかりとキョーコの手に握られた箸を見て、苦笑した。




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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/02/21(土) 11:32:12|
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