六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

熱量

自分が何から作られているかと聞かれたら、迷う事無く最上さんと言える。
彼女から産まれた訳ではないけれど。
プライベートは勿論、仕事だって最上さんの存在に左右されている自覚がある。
なにより生命活動出来るギリギリのラインだったエネルギーを十二分に満たして壊死寸前だったろう身体中の細胞を歓喜させたのも最上さんだし、絶望させるのも最上さんだ。
こんなレベルで生命を左右されてるなら、もう作られたと言っていい。
「どうしました?お口に合いませんでしたか?」
「いや、美味しいよ」
止まっていた箸を動かすと、安心したように最上さんも食事を続ける。
お互い口に入れるのは最上さんが作った物で。
俺が煎れるコーヒーだって、最上さんも飲む訳で。
同じ物を体内に取り入れて動いているなら、最上さんの身体も俺と同じ物で作られている筈で。だったらもう、一人になっても、いや一人と言ってもおかしくないか。
「つ~る~が~さ~ん!お箸、止まってますよ~!」
いつの間に食事を終えた皿の無くなった中身は丁度今俺が体内に取り入れた量と同じ位で、それは同じ熱量で、以前の俺には充分な熱量で。
同じ熱量で動けるなら、やっぱり一人と言っても。
「最上さんは、誰かと自分を一人の人間だと思った事ある?」
「はい?」
突然の問いに戸惑いながらも首を振る。
「無いですよ?長い時間一緒に居たら似てきたなと思う事は有りますが、根本的な考えも気持ちも行動も違うじゃないですか」
「一人の人間になりたいと思う事は?」
「無いですね。違う人のその考えや気持ちを知る瞬間が、同じ考えや気持ちになって動く瞬間が楽しいし嬉しいんです。一人になったら無くなってしまって凄く残念じゃないですか」
確かに。
俺の怒り絶望以外の人間らしい感情も、思考も精神も、自分が存在する世界も最上さんが違う人間で違う考えや気持ちを持つからこそ取り入れて作る事が出来た訳で。
そう言えば……一人になると一つになる楽しみも悦びも無くなるよな。
「どうしちゃったんですか?もしかして体調悪いのを誤魔化しているんじゃ」
伸びてきた手を捕まえて、指先に口付ける。
真っ赤になり引っ込めようとした手を更に引き寄せて唇に自分のそれを寄せる。

最上さんの言う事は最もだから。
取り敢えず今から、俺と同じ考えと気持ちになって行動して体内に取り入れた同じ熱量を消費して貰おうと思う。

スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/09/03(水) 16:53:41|
  2. 短編小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:2
<<拍手お礼とリンクご報告。 | ホーム | 勢いで書いてみる。>>

コメント

管理人のみ閲覧できます

このコメントは管理人のみ閲覧できます
  1. 2014/09/05(金) 12:10:49 |
  2. |
  3. #
  4. [ 編集 ]

Re: 細胞!

おっとコメントで妄想が<光合成(笑)
お話待ってるよ~!
  1. 2014/09/06(土) 08:15:54 |
  2. URL |
  3. すながれけんじ #u2lyCPR2
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/341-0af7b2b6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。