六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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彼の一面 彼女の意外性

「やっぱり、意外性って大切だと思うワケ」
「はぁ」
「それで、驚く事京子ちゃん無い?」
「意外性で、ですか?」
左に首を傾げるキョーコの目の前には、貴島秀人。
「確かに…意外な組み合わせの物が美味しかったりすると、びっくりしますね」
「…いや、そうじゃなくってね。違う一面を見てどきっとするとか」
テレビ局にキョーコが居るのを知るや否やわざわざ大きな薔薇の花束を買いに行き控え室へと向かった訳は、もうそろそろ自分のイメージを"気さくで話の合うお兄さん"から"気になる男の人"に変えようとしたからで。しかし当人はその理由を考えもせずにこてん、と首を右に傾げ「百瀬さんの控え室は階が違いますよ?」と丁寧に行き方まで教えてくれた。
せめて「どうしたんですか?」と聞いてくれたら流れに乗れるのに。
「違う一面…ああ!失礼しました!仕事の話ですね!はい、自分の思いも付かない演技とか見ると、どきっとします!」
「それもちょっと…違うかな…」
一度お付き合いを拒否されて冗談だったと流した身としては、事を急いて距離を置かれたくない。しかし予想以上に鈍すぎる。
「普段、プライベートで男の人の違う一面を見て、どきってする事無い?」
「プライベートで、ですか?」
ふよと動いた右手の指先が胸元に触れ。
ついと動いた後にぱかりと無機質な笑顔で首を振る。
「全然、これっぽっちも、ないですし、したくない、です。心臓が、持ちませんから」


「ははっ、彼女らしい」
貴島は横で一緒にコーヒーを飲む敦賀蓮を伺い見る。キョーコの言葉の引っ掛かり。
"したくないです"
それってもしかして、"心臓が持たない"程どきっとする相手がいるから"したくない"って事?
一番考えられるのは
"どうせなら…声が聞きたいじゃないですか"
自分にそう牽制した彼で。
しかしそれ以後そんな言動もなく、話を聞いた今も平然とコーヒーを飲んでいる。
「そういう女の子なんですよ。仕事に一生懸命で、他人の事はよく見てるのに自分の事には疎い。直接言われるならともかく誰かが自分の事をどう見てるかなんて、気にした事無いと思いますよ?」
「直接言っても駄目だったじゃないか」
「そう言えば、そうでしたね」
果たしてこの余裕は何処から来るモノなのか。
「それしてもちょっと疎すぎないか?言葉も行動も駄目なんて、まるで誰かに囚われているみたいだ…そう、純潔を守ると誓った相手とかに」
「だとしたら、大進歩ですね」
探る言葉に大袈裟に驚いて見せた後、ふと考えながら髪を掻き上げた左手がゆっくり首筋へと降りてある一点を指先で撫でて。
「…本当に、彼女には驚かされてばかりですよ」
そう言いながら微笑んだ顔が、余りにも妖艶で。
そんな顔しちゃうような事が、京子ちゃんとの間に有ったのか!?
「ではお先に」
蓮が消えた後、がっくりと首を垂れる。
「…男の俺でもどきっとするんだから、純情な娘には確かに心臓に悪いよな…」
結局二人がどうなのかは分からなかったが、どうやら諦めるしか無いらしい。
「…そう言えばさっきすれ違ったモデルの娘、美人だったな」
長い溜め息を一つ吐いた後、温くなったコーヒーを一気に喉に流し込んだ。

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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/08/31(日) 11:21:47|
  2. 短編小説
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  4. | コメント:0
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