六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

いつか来る未来 (B.P.D )

「どうしたんですか?蓮さん?」
お風呂に入る前に洗濯しようと、ランドリールームに入った自分の後を付いてきた夫の様子が変でキョーコは少し眉を寄せた。
「うん…ショーコの事なんだけど…」
「薔子がどうしたの?」
薔子は二人目の子どもで、今年小学校に入学したばかり。育児に積極的な夫のお陰で家庭と仕事を両立出来ていると自覚のあるキョーコは、蓮の表情に自分では気付かない何かがあったのかと手を止めて向き直った。
「その…」
言い淀みがキョーコを緊張させる。
「何ですか?」
「…嫌がったり、してない?」
「何を?」
「一緒は嫌だとか…」
「どんな時に?」
「…それ」
「それ?」
「一緒に洗うのは嫌だとか…」
キョーコの手には、蓮のボクサーパンツ。
「社さんに言われたんだ。子どもが可愛いのは分かるけど、自分からのスキンシップは程々にしとけって。特に女の子は成長が早いから父親なんてあっさり拒否するようになって、下着を一緒に洗われるのも嫌がられるぞって…」
「……ぷっ」
真剣に悩む夫には悪いと思いながらも笑いを止められない。肩を震わせ必死で声を噛み殺すキョーコを蓮は情けない顔で見た。
「し、してない、ですよっ!薔子はお父さん大好きだからそんな事言いません!」
「でも最近引っ付いて来てくれないし、微妙に距離を置かれている気がするし…」
「小学生になったからお姉さんになった気分でいるんじゃないですか?甘えるのが少し恥ずかしいだけですよ」
本当に蓮は社の揺さぶりに弱い。最も、その原因は昔の、付き合う前の自分にあるのだけれど。
「そうかな?」
「そうですよ」
ドアにもたれる夫に寄り添って、つま先立ちをする。
二人でちゅっ、と音を立てた後キョーコはにっこり微笑んだ。
「薔子の洗濯物は何時かきっと一緒に洗う事が無くなるけど、私の物はずっと一緒ですよ?」
「…うん。ずっと一緒に洗って貰えるよう努力するよ」
「薔子に?」
「キョーコに」
背中を撫でる蓮の手がくすぐったくて、少し身を捩るキョーコの耳許で囁く。
「お風呂、子ども達が寝てからにしない?」
「…蓮さんもう入ったでしょう?」
「もう一度入りたいんだ」
「お父さ~ん!?どこ~?」
リビングからの呼び声に再び重なろうとした二人の唇が止まり、蓮は複雑な顔をする。
「…前はパパだったのに」
「お姉さん気分、なんですよ。ほら薔子が呼んでます」
出ていこうとする蓮の頬に唇を寄せて、お風呂は後にしますと告げて。
機嫌を直して娘の元へと行く夫を見送った後、落ちてしまった"それ"を手に取る。
「努力なんて、必要無いのにね?」
そう言いながら、既に自分の下着が入っている洗濯機の中へ入れた。

スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/08/10(日) 08:06:15|
  2. B.P.D
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<calling the name | ホーム | 金魚>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/334-0dd6f252
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。