六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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きらきらひかる 4

「必ず連絡先聞けよ!お付き合いの第一歩なんだからな!」
昨夜仕事先の人にそう言われたけど…出来事はともかく顔をしっかり覚えてる自信が無い。
…恋人にすると宣言したんだから向こうから来るだろうけど…
あの後、ぎこちなくコーヒーを飲んだ女は
「ご、ちそうさま、でした!では、また、明日!」
だけ言って物凄い勢いで帰ってしまい、何も話していない。行動をはっきり示す要望の言葉も"今度"はなくて途方にくれて動けずにいる。
「自分で考えて動けよ」
考えてって、何を?
「受け入れて貰えるかどうかは別にして、自分の意思を伝えられるのが対等の関係なんだ。その為には自分で考えて、言葉にして、動くんだ。傷付くのを怯えていたら何も手に入らないぞ?そのぺらぺらの感情をフル稼働させろ」
ぺらぺら。女が言っていたのは感情の事だったのに今気が付いた。
「…ケイタイ…」
聞こえた言葉に我に返る。そうだ、必ず聞けと言われてたんだった。その為にはやっぱり探さないと駄目か。
会ったのは何処だ?
カフェテラス、校門、その一番近いベンチ…
…どうやって探すんだ?
顔を覚えられないのは自覚している。探し出せる筈がない。
なのに何故探すんだ?
恋人、になったから。
「いいように利用されて段ボールの家になっちゃうわよ!?」
彼女は確か、そんな事を言った。彼女だって、そうだ。
八つ当たりに利用しようとしている。だから恋人になった。
だけどそれは、"今まで"とは違う理由で。その証拠に、探るような言葉もなかった。
…どうしてこんな事考えるんだ?
向こうから来る?
なんのためにこの格好で、気配を殺しているんだ。
そう考えると、今までだって。
何で俺はこんな事考えているんだ?
おかしい。
考えたことも無い自分の矛盾。
今までと、自分の中の、なにかが違う。
「ちゃんと確かめないと…」
振り向くと茶色い髪の女が空を仰いでいる。
…あの女は
「あ!良かった!探してたんですよ!」
大きな目でくるりとこちらを見た女が駆けてくる。そうだ、最上キョーコ。
「あの」
何故かを、確かめなきゃ、いけないのか。
偶然の言葉だろうけど。それが正しいのかは分からないけど。
「…メルアド」
初めて俺の存在に気付いた女は、ぎしりと音がたちそうな勢いで立ち止まった。






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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/07/26(土) 13:49:55|
  2. きらきらひかる
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