六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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言の葉の国 1

占い師は人を明るい方向へ導く存在でなければいけない。
その言葉を胸にキョーコは拳を握った。
「大丈夫ですよ!神様はちゃんと努力を見て下さってます!そんな我が儘な人にはきっとタンスの角に足の小指をぶつけちゃうとか大事なスーツに染みを付けちゃうとか悪い事が起こり、貴方にはご褒美を下さるでしょう!」
神様を信じている訳ではないけれど。お客様を安心させる為には嘘も方便。
「そ、そうかな?」
「そうです!絶対!」
やっと笑顔を見せた眼鏡の男性客を見送ったのは、確か一週間前だったと思い出しながら目の前の客を見る。
敦賀蓮と名乗ったその客は、彼が言った"我が儘な人"は自分だと笑った。
「お陰で酷い目に遭っているよ」
「偶然じゃないんですか?」
「いや、君の言霊のせい。思うより力が強かった」
言霊。発する言葉には霊的な力が宿り 現実の事象に影響を及ぼすという信仰を現す言葉。
スピリチュアルに分類されている職業柄、それくらいの知識はある。
「宗教の勧誘ならお帰り下さい」
霊、なんて言葉が付く事柄は思い込みであり自分の都合がいいようにするこじつけだと分析するキョーコは胡散臭げにその笑顔を絶やさない整いすぎる顔を見た。
「宗教勧誘じゃなくて、仕事の依頼」
「全然全くこれっぽっちも話が分からないんですが」
「そうだよね」
自分で言っておきながらうんうんと頷く男は君の言霊の力を借りたいんだと話し出し、慌てて耳を塞ごうとしたキョーコの両手首をがっちり掴んだ。
「本職は作家なんだけど霊能師なんて胡散臭い仕事もしていてね」
「あーあー聞こ…むぐ!」
大きな右手で両手を器用に一つに纏めると、これまた大きな左手で今度は口を塞ぐ。
「相談を受けたんだけど、お手伝いをしてくれるかな?最上キョーコさん」
「にゃ、にゃんでわたちにゃんですか?きゃけだしのみゃちうりゃにゃいしにゃんでしゅが」
「君の占いは評判良いよ?言った事が本当になるって、凄く当たるって。それって言霊の力が働いてるって事だよね?名前を聞いた時から力を持っているなとは感じていたし、何時か一緒に仕事をする事になるだろうとも感じていた。その時が来た、という訳」
もごもご動く唇に少しくすぐったそうに手を動かしながら有無を言わせない顔で告げる。
「よろしくね?明後日の朝社さん…あの眼鏡の男性客がここに迎えに来るから一週間程宿泊の準備をして待っていて」
やっと口を解放されてぷはぁ!と大きく息を吐いた後、肺一杯に酸素を取り入れる。
「私仕事するちょはいっちぇましぇん!」
叫び途中で再び口を塞がれて。
「これで君は受ける事になるよ?」
胡散臭い霊能師が予言した。



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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/07/18(金) 16:59:57|
  2. 言の葉の国
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