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六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

きらきらひかる 1

「仕方ない」
ぺらっと吐き出された言葉に苛つくのは当然だと思う。
「悔しく無いんですか!?」
「…悔しい…?」
そう言って首を傾げ
「何故?」
心底不思議そうに言われブチっとキレた。
「状況分かっているの保津周平!いい!?貴方は浮気された上に捨てられたのよ!?そして私、最上キョーコも!」
それなりに人がいる大学のカフェテリアで大声で叫んでしまった。

この紙よりも薄そうな感情の男の人を知ったのは、30分前まで恋人だった不破松太郎の浮気から。
相手の七倉美森の恋人が、このボサボサ頭の前髪が鬱陶しく眼鏡を掛けた顔にかかり、よれよれのTシャツにくたびれたジーンズを履き大きな背中を丸めた彼だと話し合いの席で紹介された。
「美森とショーちゃんは本気で愛し合っているの。だから二人共、ごめんね?」
座ると同時の言葉。大きな胸を松太郎の腕に押し付けてウフフと笑った。
「ま、そういうことだから。お二人さん悪いな」
その言葉も態度も全然申し訳なさそうじゃなかった。
ちょっと待って私の気持ちはと立ち去ろうとする二人を引き留めようとした時
「分かった…お幸せに」
保津周平が平然と言い放った。
「お陰で私は言いたい事も言えずにフラれたのよ!」
「…言ってもどうにもならない」
ボソボソと話す姿にますます怒りが沸く。
「そんな事言ってみないと分からないでしょう!?大体貴方、彼女を愛してたんじゃないの!?」
「彼女がそう言うから…」
付き合っていたっていうの!?
「人の言いなりになってたらその内お金巻き上げられて段ボールの家になっちゃうわよ!?それでもいいの!?」
「…八つ当たり?」
確かに。でもこの怒り何かにぶつけないとやっていけない。
「いいけど」
へーいいんだ。そう、いいのね!?
「では思う存分八つ当たりさせていただきます!覚えてなさい保津周平!」
「ごめん。多分忘れる…」
此方を向いていた彼の脛を思わず蹴っ飛ばしてしまった。



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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/07/06(日) 15:46:08|
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