六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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私と結婚してください
私と結婚してください
私と結婚してください
……………………
馬鹿じゃない?とキョーコはやさぐれる。
大体恋とか愛とか幻想の産物の為に何故一生身も心も拘束するシステムがあるのかが分からない。そのシステムの一環として行われる自分を生け贄に出す儀式に何故世の女の子は憧れるのか。
ううんと眉間に皺を寄せたキョーコは黒崎監督の言葉を思い出す。
「いいか?俺は"恋愛に一番遠い女の子が恋に落ちる瞬間"が欲しいんだ。分かったな?」
確かに自分が一番遠い、それどころか否定しまくっているけど、それでもいきなり"結婚して下さい"は無いでしょと考えるが。
残念ながら結婚情報誌のCMなのだ。
とにかく仕事だからやり遂げないとと気持ちを切り替える為にセットに立ち目を閉じる。
共演者は何かトラブルがあったらしく遅れている。本番に入る前に突然そんな事を口走った女の子の気持ちを掴まなければ。
私と結婚して下さい
私と結婚して下さい
「わ、私と結婚して下さい!」
ぽんと肩を叩かれて思わず叫んだキョーコがはっとして目を開けると。
何故かそこにはかの先輩俳優が立っていて。
驚いたその顔は見る間に眩しい光を発しながら微笑むと
「喜んで」
などと仰って。
ぎゃー!
と叫ぶ前にセットから引きずり降ろされた。
「おい敦賀、この後の予定は?それと明日の10時からだ」
「今からなら一時間は大丈夫です、明日は」
「大丈夫です!」
スケジュール帳と携帯を持ったマネージャーが叫ぶ。
「じゃあよろしく。遅れた上に足捻ったとかふざけた事抜かすから降ろすわ。おい最上、後二、三同じシーン撮るぞ」
「何がどうなっているんですか!?」
衣装とメイクを直され再びセットに立ったキョーコがやっと叫んだ。
「最上さんの仕事を覗きに来たらカメラテストするから立ってくれと言われたんだけど、いい絵が撮れたみたいだね」
しれっと答える蓮は社からキョーコの仕事を聞き、上手く行けばウェディングドレス姿を見れるかもと訪れて。結果愛して止まない彼女から仕事上とは言えプロポーズの言葉を貰うどころか結婚式を挙げる幸運を掴む事ができたのだ。
「おい、いくぞ!」
いくら仕事でも色々レベルが違いすぎる大先輩に"結婚して下さい"とは言えないと思ってもやっぱり仕事で。
「やっぱり最初がいいな」
なんて監督の言葉を聞いたのは二、三回どころか何十回も言わされて、その度に眩しすぎる微笑みを見た後で。

そして次の日。
花嫁(仮)は花婿(仮)に人形のように踊らされて花降るチャペルの中をぐるぐるまわっている。
「嬉しくて仕方ないって絵をくれ」
「分かりました。最上さん、俺に合わせて、絶対手を離しちゃ駄目だよ?」
はぁ、と間の抜けた返事をした瞬間祭壇の前に引っ張り出され勢いよく回されて
、キョーコは思わず空いた手で自分の腰に回された蓮の腕にすがり付いた。
「笑って」
と耳元で囁かれたが上手く笑えてるか自信がない。
「楽しい仕事だね」
どこがと思っても着いていくのに必死で言葉が出ない。
「ありゃ回しすぎだ」
ニヤニヤ笑いながら呟く黒崎監督の声が届いたのか蓮がいきなりキョーコを抱き上げて最後の仕上げとばかりにくるりと回すと花で埋め尽くされた床に座らせ、その隣と言うには近すぎる場所に腰を降ろし再びこちらが溶けてしまいそうな微笑みを向けた。
「このまま婚姻届けが出せそうだね」
あは、あは、あははははと笑うキョーコの姿は蓮と共に全国一斉に放送され。
意識が遠のいてぱったり倒れ込んだキョーコに寄り添う蓮の姿は全国一斉に書店に並んだ。




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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/06/15(日) 07:20:19|
  2. 短編小説
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