六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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ヘリウム

自分の恋人は物凄く不思議な人だとキョーコは思う。
まず姿からして二つ。
金髪碧眼と黒髪黒眼。黒眼というにはちょっと茶色いと思うけど、とにかくこの国の人と他の国の人の姿を持っている。
優しくて穏やかで争いとは無縁だと思えば冷酷で刃のように怒りそれは眼だけで人を殺してしまうんじゃないかと思う程だ。そのせいである意味争いとは無縁だと言える。
天上人だけが許される場所に当然のように入るが、これまたどうしてと首を傾げたくなるような場所にも当然のように入っていく。
黒も白も光も闇も相対する全ての物をその身体に持っている恋人がキョーコには不安定に見えて仕方がない。
よく浮き草のようなという表現があるが浮き草なら根っこの部分が水についているからまだいい。
だけど彼の場合そうではない。
風船に入ったヘリウムのようにふわふわ漂ってその器が割れてしまえば空気に混じって分からなくなってしまうと思う。
もしかしたらそれは妖精だと信じていた頃言われた「もう会えない」という言葉が根強く残っているせいかもしれないけど。
「敦賀さん」
風船の紐を手繰り寄せるようにヘリウムの名前を呼ぶ。割れてしまう前に身体の中に取り入れなければいけない。
たくさん吸えば呼吸困難を起こして窒息死するというが、今更だ。
自分はもう何度も呼吸困難を起こして窒息死しそうになっているのだから。
そしていつも、それでもいいと思っているのだから。


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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/04/29(火) 13:28:12|
  2. 短編小説
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