六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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STING!11

こういう事はきちんと宣言しなければいけない。決してこの人みたいにかるーく言ってはいけないのだ。だからソファーに座るその人の前に背筋を伸ばして正座した。
「復讐が決まりました」
「何でもさせて頂きますが御飯を沢山食べるのだけは許して下さい」
「ふざけないで下さい!まずはここに座って下さい!」
ああ君まだ怒ってた?ごめんね?みたいに頭を下げる敦賀さんに床を指差す。
「正座!」
胡座をかこうとした敦賀さんが座り直す。宣言される方にも礼儀というものがあります!
「で、何でしょう?」
「敦賀さんは本気で私の事…す、す、すき、なんですか?」
「最上さんがススキみたいだとは思ってないよ?」
「だからふざけないでー!こっちは必死なんだからぁー!」
怒りを通り越して泣きたくなってきた!
「勿論本気で愛しているよ?一緒に連れて行きたい位」
敦賀さんの顔が真剣になる。
「この一ヶ月の間に俺の事好きになってくれたらそうしようと思って努力したけど、そんな様子はなかったから諦めた」
「あっさり諦められる程度という事ですか?」
「まさか。必死だよ?何度全部話して一緒に行こうと言おうと思った事か。その度に無理矢理色々な理由を付けて我慢して。それこそ今でも無理矢理連れ去って衝動を押さえ込んでる」
「でも絶対、何があっても一人で行くんですよね?期限切れちゃったし変わらないですよね?男に二言は無いですよね?」
「何が言いたいの?」
想定内とはいえ怒った敦賀さんはやっぱり怖い。怖すぎる。びっちり背中に汗をかきながら、それでもなるべくにっこり笑う。
「私も敦賀さんの事が好きって事です」
「…心にもない事言って未練を残させるのが目的?だったら最悪の復讐だ」
「残念ながら本気です。ええもうまた恋なんかして馬鹿じゃない?おまけにこんな間際に気が付いてどうするの私!って思わず泣いちゃった位」
笑え笑え笑うのよキョーコ。今こそ仲居で鍛えた表情筋を使う時。
「そうしたら敦賀さんにあっさりさようなら楽しかったよなんて過去形で言ったのが弄ばれた事より悔しくなって、いえ弄ばれた事も相当悔しかったんですが、だったら向こうに行っても私以外見向き出来ないようにしてやる高校卒業してちゃんと自分作って敦賀さん追いかけて」
「よく分かったよ。もういいから」
身勝手な人の伸ばした手を払い退ける。
「まだ終わってません!話は最後まで聞かないと駄目なんです!」
「…うん」
「だからいつになるか分からない私が追いつくまで世界のてっぺんで待ってなきゃいけないようにするんです!一緒に行く事は出来ないからこの一週間で私の気持ちという鎖でがんじがらめに縛って首輪なんかもつけちゃって何処にいても繋がるように長いリードも付けていえ本当にはしませんが、とにかく!そんな状態の敦賀さんを私が追いつくまでハチ公の如く待たせちゃうのが復讐なんです!」
「うん」
「うんうんって本当に分かっているんですか!?慰謝料はお金じゃなくて敦賀さんの心とか未来とか一番大事な物をまるごと全部ひっくるめて欲しいって言っているんですよ!?」
「あげるよ、全部。心も身体も未来も、俺が持っている物全て最上さんにあげる」
またそんな事言って。
「本当に全部もらうまで諦めませんよ!?私は執念深いんです、それはもう敦賀さん追いかけて月の裏側から日本海溝の最深まで行けちゃうくらい!後悔しても遅いんですからね!?」
顔がべたべたして気持ち悪いと拭った手の甲が濡れていて、やっと自分が泣いているのに気が付いた。
「話は終わり?」
「終わり、です」
身を乗り出した敦賀さんの手が拭いきれなかった涙を拭く。そのまま私を胸に引き寄せて痛いくらい腕に力を入れて抱いてくれた。
「待っているよ。月の裏側で」

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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/04/19(土) 05:42:50|
  2. STING! (完)
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