六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

STING!10

「減点」
残り物はラップされて冷蔵庫に、食器も綺麗に洗って拭かれてシンクの横に置いてある。朝起きてから棚にしまうのは私の癖で、初日に敦賀さんが直ぐしまおうとして止めた。
「何だかまだ湿っているような気がして」
そんな事もちゃんと覚えている人なのだ。ガス台だってぴかぴかだし拭いた布巾も洗って乾かしてある。減点対象はシンクの中に置かれたスプーン。
いつもより箸が進んでいたからきっと苦労して食べて空になったカップは捨ててもスプーンを洗う事までは頭が回らなかったんだろうと思う。頭が回らないのは私も一緒。
「おかしいんじゃない?あれだけ追いかけ回して相手の勘違いを利用して一ヶ月も拉致"軟禁"しておいて好きだ愛してるとか言いながら期限が来たからあっさり"さようなら"なんて」

最上さんが好きで愛してて

思う存分転がって悶絶したがる身体を縛り付ける為に椅子に座る。今大暴れして寝ているだろう敦賀さんが起きて来たら会わせる顔が無くって高層マンションの最上階にあるこの部屋のベランダから飛び降りる自信がある。
「…………………はぁぁ…………………」
それこそ十年分、もしかしたら五十年分のため息を吐く。私は何を怒っているんだろう?いや弄ばれた事に対してというのには間違いないんだけど。
帰っていいと、結婚しなくていいと言われたら良かったで済むんじゃない?
渡米して無名からチャレンジするなら頑張って下さいと言えばいいんじゃない?
何故私はその言葉が出なかったの?とにかく私の知らない所で敦賀さんが消える計画をされていたのが本当に悔しくて、いやそれこそ結婚する訳じゃないからそんな重大な事知らせる必要なんてないんだけど。
結婚。
そういえばだるだるで情けなくって色気の無い姿を見せてしまう事と命令されてするのが嫌なだけで"敦賀さんと結婚"自体は嫌だと思った事がない。それどころか一生側にいるつもりでいた。そして今私は敦賀さんの事は何でも知っているつもりだったのに、そうじゃなかった事に凄く悔しい思いをしている。
「……これはもしかして」
過去に一度だけ、一緒にいる未来が当たり前だった気持ちを持った事がある。相手の事を何でも知っているのが当然と思ってて、それが凄く嬉しかった事が。
たらりと汗をかきながら無視しまくってできれば燃やして灰をガンジス河辺りに流して存在自体を抹消したかったモノに目を向ける。
見ては駄目見ては駄目と頭の中でがんがん警報が鳴っているけど、このもやもやとか怒りとか悔しさとか理解不能な行動の答えがあるかもと。

そして今度はちゃぁんと、そこに書いてあった。


スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/04/12(土) 10:58:59|
  2. STING! (完)
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<拍手お礼と本誌の興奮。 | ホーム | 拍手お礼とかいろいろ。>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/276-18fa16f2
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。