六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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STING!2

偶然にも程があると今になって思う。
ラブミー部の仕事でどうしてもどうしてもどーしても今すぐ直属の上司である社長にお伺いを立てなければいけない事案があったのに電話が繋がらなかったのだ。
散々悩んだ末に社長の御殿にお邪魔して珍しくまともな格好をしたセバスチャンに案内されている途中、角の向こう一番奥の閉まるドアの隙間。
びっと妖精アンテナが発動した。
最上様困りますなんていう全然困ってないセバスチャンの制止の言葉を振り切って思わず駆け寄ったドアの向こうに、一番逢いたかった妖精の王子様がいた。
「コーン!」
思い返せば逃げようとした彼の腕をがっちり抱き込んで
「コーン!コーンだよね!逢いたかった!」
ぐりぐりと額なんぞを押し付けた自分の脳天をかち割ってやりたい。
「れ~ん、用意が出来たぞ~」
その言葉にコーンが硬直する。
「…最上くん、何故この部屋にいる?」
別のドアから現れた社長が硬直する。
え?れん?って……蓮?敦賀さんの蓮?
自分の記憶を総動員させてコーンの足元から比較させていく。踵から膝、膝から足の付け根の長さ、骨盤の大きさ、指の長さ掌の大きさ、肘までとそこから肩までの長さ、肩幅、筋肉のつき方…ありとあらゆるデータがぴったりと合わさって。おそるおそる見上げた見覚えのある形の耳をつけた困り顔は深い深い溜め息を付くと
「…最上さん、腕、離してくれる?」
最後にびきっと音を立てて私が硬直した。
「旦那様申し訳ございません。お止めする事が出来ませんでした」
全然申し訳なさそうでないセバスチャンの声だけが部屋の中に響いた。


「まぁ色々あってな。こいつはアメリカ人で姿変えて日本で俳優やってるんだ」
「はぁ…」
色々は聞いてしまうと怖い事になりそうだから敢えて聞かなかった。
「あ~困ったな~この事は選ばれた少人数の精鋭しか知らないトップシークレットなんだよな~」
「困りましたね」
「…私なんぞが知ってしまい申し訳ございません…」
一瞬で気持ちを立て直した社長は何時もの如く飄々とした態度でう~んど~しよっかな~と呟いた後。
「よしお前ら一緒に暮らせ」
爆弾を投下した。
「「はぁ!?」」
一緒に暮らせって…結婚しろと仰っているんですか!?
「いやだって、この秘密持ったままトンズラされたらこいつの役者生命に関わるし。だったら身柄を拘束するしかないだろう。だからって拉致監禁したら此方がしょっぴかれるからな。蓮、自分の事だ。お前が責任持って監視しろ」
恐ろしい言葉の羅列に血の気が引くのが分かった。
「ちょっと待って下さい!私そんな事しません!ええもう全身全霊命を賭けてこの秘密を守り抜いて墓まで持って行きますから!何なら埋葬する時廃棄する核燃料の如くコンクリートで固めて頂いて地中300メートル以下に埋めて頂いてもいいので信じて下さい!」
「…分かりました」
イマナントオッシャイマシタ?
ぎぎぎと軋む首を動かして視線を移すと。にっこりと神の微笑みを浮かべた敦賀さんが私を見ていた。
「という訳で…よろしくね最上さん?社長命令だから逆らえないよね。ああ日本の縦社会は辛いな」
に、日本人じゃないクセにーー!
絶対言わない信用しろと言った手前、その言葉を口にする事が出来なかった。

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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/02/22(土) 07:47:02|
  2. STING! (完)
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