六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  1. --/--/--(--) --:--:--|
  2. スポンサー広告

La Vie en Rose

アラームの音に意識が浮上して、掌に何かが乗せられている事に気付く。

…何だろう?

その感触から紙である事は分かる。入る朝日の眩しさにゆっくりと目を開けると、薔薇が蓮の掌の中で咲き誇っていた。

そういえば

先日ラブミー部の部室で恋人とその友人達が色とりどりの紙で一生懸命花を作っていた。
「これは?」
「バレンタインの飾りです。少し足りなくて急遽作る事になりました」
1月が終わる前から早々に飾り付けられた社内は既に充分過ぎると思ったが、どうやら社長には物足りなかったらしい。彼の芸能界に留まらない交遊関係から手に入れただろうその紙は、持ってみると半透明でふんわりと柔らかいイメージに合わず薄いながらもしっかりとした物だった。
「手伝おうか?」
「大丈夫です」
彼女達が次々に花を作り上げていく様子に、自分の出番はなさそうだと差し入れだけして帰ったのだが。
掌にあるのは、その紙で、あの花達より精巧に作られた深紅の薔薇。

最上さんが、来てる?

身体を起こすとシーツの上にも置かれた薔薇がはらはらと落ちていく。一つ二つと数えながら拾い上げて枕元に置くと、恋人が居るであろうキッチンへ向かった。

「おはようございます」
朝食とお弁当の用意をしていたキョーコが蓮を笑顔で迎える。
「おはよう…あの薔薇は?」
「あの紙で作ってみたら凄く綺麗だったから敦賀さんにあげたくなって。寝ている敦賀さんに凄く似合ってました」
クスクスと笑いながら蓮にコーヒーを入れる。
「そういう事は最上さんの方が似合うよ。…そうだ、次の誕生日は99本の薔薇で埋めてあげる」
「…99本?ひゃく、ではなくて?」
「意味、知らないんだ」
「意味があるんですか?」
「いくつくれたの?」
「ええと、確か11個」
「やっぱり」
キョーコからは"最愛"を意味する11本の薔薇。だから自分からは"永遠の愛"を意味する99本の薔薇を。
「999本の薔薇で俺を埋めてくれたら教えてあげる」
「…作るの大変そう」
「じゃあ今日から二人で一緒に作っていこうか」
目の前の幸せの手を取って胸に抱く。
「108本の薔薇を贈ったら、受け取ってくれる?」
「?喜んで頂きます」
「約束だよ?」
「は、はい」
999本の薔薇は"生まれ変わっても貴方を愛す"。108本の薔薇は"結婚して下さい"
「お誕生日おめでとうございます。ごめんなさい。プレゼントは夜になっちゃいます」
「もう貰ったよ。返してって言われても返さないからね?」

君の未来という、最高のプレゼントを。



スポンサーサイト

テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/02/10(月) 00:00:00|
  2. 短編小説
  3. | トラックバック:0
  4. | コメント:0
<<ハートの国のアリス | ホーム | お誕生日なので>>

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバック URL
http://sunagarekenji.blog34.fc2.com/tb.php/256-14b20f25
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。