六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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クロスワールド18

路地を覗き混むと遊び相手を探していた犬は直ぐにキョーコを見つけて、ばさばさと太いしっぽを振る。
「りゅうくん、だっけ」
頭の上から聞こえるテノール。
「正確には龍雲、くんです」
「強そうな名前だね。空も飛べそうだ。困っている人の横で寝ている時夢に見る位好きなの?」
「いえ、あの、ク、つ、ええと」
言い淀むキョーコに蓮が笑う。
「本名で呼ばれたい気もするけど内緒だから…今の名前も長く使っているから愛着あるし俺としても悩むな」
「では一体どうしたら」
悩むふりをしてキョーコをちらりと見る。
「そうだな…蓮、は?クオンでも敦賀さんでもなく、蓮」
「れ!?」
「うん、正しい音程だね」
「そうじゃなくて!芸名とは言え年上の、しかも男の人の下の名前を呼ぶなんてハードル高過ぎです!」
じゃあどうする?と聞かれ言葉に詰まる。
「勝負だよキョーコ。このまま名前を呼べずにいるかいないかの」
「は、初めから負けてます…!」
「出来ると信じて進むのみ、だろ?」
「…出来るまで側に居てくれますか?」
「勿論、約束だから」
手を差し出して。
「帰ろう?俺達の部屋に」
「…広過ぎて落ち着かないんですが…引っ越しは無理ですか?」
「無理。今の俺の部屋が一番安全だから。守ると決めた以上それは譲れない」
はぁそうですか、と途方に暮れたキョーコは少し考えた後うん、と顔を上げる。
「大切なのは二人一緒に居られる事ですよね」
「そうだよ。だから一緒に帰ろう」
天国への扉の向こう側へ。

二人一緒ならきっと、空も飛べる。

                    終
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  1. 2014/02/02(日) 05:57:32|
  2. クロスワールド (完)
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