六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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クロスワールド16

気が付くと机の上でうつ伏して寝ていて、キョーコは慌てて時計を見る。
もう15時。ね、寝ている間に来たって事は、無いよね?クオンのむくれた顔とデコピンを思い出し思わず額を撫でながら冷や汗をかく。
夜って言ってたから大丈夫よね?
クオンが帰って来た事が夢のようで、再び胸に不安が過る。
「そうだ、掃除しよう。買い物にも行ってご飯作らなきゃ」
そう、もし夢でも…クオンくんが来なくても私は大丈夫。今までだってそうだった。夢を見て期待して、現実が裏切るなんて何時もの事だからがっかりなんてしない。バイト先には朝電話しちゃったけど…たまには理由も無く休んでいいよね?
そう考えながら部屋を片付けて一人には多い食材を買い、料理を作ると窓の外は既に暗くなっていた。
もし夢なら、今日の夜またあの部屋でクオンくんに会える?夢なら…夕陽が沈んだらクオンくんと別れる事になるの?
ドアチャイムの音に弾かれて慌ててドアを開ける。
「クオンくん!」
「誰だソレ」
「…ショー…」
さぁ、と体温が下がるのが分かる。絶望とは今の気持ちの事を言うのだろうか?
「今朝この部屋から出てきた男の名前か?地味で色気もねーのに、よく捕まえる事ができたな」
「…捕まえるとか、そんな事じゃ、ない。帰って」
「あの男は部屋に入れて俺はダメってか。そんなワケないだろ」
無理に入ろうとするのをどうにか阻止し、そのまま階段へと押して行く。
「何だよ!あの男が来るから俺が邪魔なのか?心配しなくてもお前の所になんか来やしねーよ!夢見てんじゃね―よ!」
何が悪いの?私は夢見てはいけないの?そんな価値も無いの?夢くらい見せてくれたっていいじゃない!
「そんな女の所に来るアンタも大した男じゃないくせに!」
「何だと?てめぇ何様のつもりだ!尽くす事しか能がないくせに!お前は一生俺に尽くしてりゃいいんだよ!」
「死んでもお断りよ!」
渾身の力で押そうとした瞬間、ショータローが身を翻しバランスを崩したキョーコの身体が宙に浮く。

あ 

衝撃、痛み、目の前を通り過ぎる足。誰かが階段を上る音。
「キョーコ!」
ぼんやりした視界に見覚えがある顔が写ったのを最後に意識が闇に沈んだ。
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  1. 2014/02/01(土) 15:09:45|
  2. クロスワールド (完)
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