六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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クロスワールド14

「クオンくん...!」
伸ばした手が空を掴む。朝日が昇る前の部屋は暗く寒く、まだあの闇の中にいるようで。呆然と彷徨わせた後、震える身体を抱き締める。
何故?どうしてあんな事になったの?私がクオンくんの側から離れようとしたから?クオンくんだって言ったじゃない、俺がいなくなったらって。自分は離れていくつもりなのに。
「身勝手過ぎるよ…クオンくん…!」
こんな感情を持つなら、出会わなければよかった。ずっと一人だった。ショータローと一緒にいた時だってずっと感じていた。尽くして捨てられて、その後はもうずっと一人なのだと。もう支えなんか作らない、ずっと一人で生きていくのだと決めた筈なのに。
だけど、クオンに会って知ってしまった…二人で話をし、笑い、受け入れられる幸せを。そしてそれは
「クオンくんじゃなきゃ、嫌…!」
だから、戻ってきて、帰ってきて…!
コツンとドアを叩かれる音にびくりと身体を振るわせる。
それは密やかに、そして焦るように間隔を短くしながら鳴り続ける。
「…ん、…キョーコ…!」
囁くように聞こえる声は。
私はまだ幻の中にいるのかもしれない。
だけど、それでも。
震える手で鍵を開けドアが開くと同時に抱き締める。
「クオンくん…よかった、帰ってきた…!」
涙で濡れる頬を押し当て確かめるように抱き締める。暖かい腕に優しく肩を抱かれて、ドアの閉まる音に顔を上げると。
「ーーーー!」
そこには、いつか店で会った黒づくめの男の顔があった。


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テーマ:漫画 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/01/20(月) 16:36:44|
  2. クロスワールド (完)
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