六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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本誌妄想 1

海から出てきた人魚…いや妖精の王子様である久遠…蓮は目下、最愛の人である最上キョーコと筆談中である。
筆談といっても砂浜に文字を書くのは蓮だけで、それにキョーコは嬉々として答えている。
「喋れなくなっちゃったの?」不安げに聞くキョーコに
"今お父さんを超えてる最中だから、喋ってはいけないんだ"
現在キョーコは普段あっさり見破ってしまう蓮を気付かない程メルヘン思考に陥っている。最もらしい(かどうかは分からないが)理由を砂浜越しに伝えると、真剣な顔で頷き励ましてくれる。

やっぱり、変わらないな…

ひとしきり空想と現実の入り混じった近況報告をした後、蓮は思い切って禁断の話を降る。
"キョーコちゃん、ショーちゃんとは結婚したの?"
書きたくは無いがあの時の話題としては外せない。
自分で書いた"ショーちゃん""結婚"の二文字とぐりぐりと…深く穴が開くほど木の棒で丹念に消していく。
「あー…うん、ショーちゃん、ね」
えへへ、と困り顔のキョーコは遥か海の先を見ながら答える。
「…ショーちゃんは私の王子様じゃ、なかったんだ…だから、もういいの」
どこかサッパリとした雰囲気で答える姿に、あの男は過去になったんだと安心して。
"違ったの?じゃあキョーコちゃんは俺のお嫁さんになれる?"
我ながら子供っぽい。
しかしあの男を振り払ったなら俺に勝因の可能性も…
「あ、うん…ごめんね?実は…好きな人が居るの」
真っ赤になって恥じらう姿にショックを受ける。
雷に打たれるような衝撃とは正にこの事。
一体いつの間に…!
"誰?"
思わず声に出しそうな衝動をこらえて書きなぐる。
「うん、お仕事の先輩で」
それこそ星の数ほどいる。
「好きな人が居るらしいんだけど、その人とはお付き合い出来なくて」
恋人がいる…いや既婚者の可能性も。
「仕事熱心で尊敬できて優しくて」
いや最上さん、そんなあやふやな情報はいいから。
「側にいるだけで勇気が湧いて…ギュッて抱き締められると…凄く、安心できるの」
…俺以外に、そんな事を許してるのか?
バキッ
蓮が持つ木の枝が音を立てて真っ二つになっても、"好きな人"を思うキョーコは気付かない。
「凄く良い匂いがして暖かくて…身長は、そう、コーン位で…骨格も顔も…コーンに…よく…に、て、」
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  1. 2013/11/23(土) 15:53:40|
  2. 中編小説
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