六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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イトオシイモノ イトオシムモノ

遅くなると言う恋人からの電話に分かりました気をつけて帰って来て下さいねと答えて切る。
さてと。
食事の用意は終わったしお風呂も済ませてしまった。
後やらなきゃいけない事はないかなと暫く考えて思い付かなければ向かう所は一つだけ。小さな鍵を取りに行く。

その部屋があるのを知ったのは恋人同士になってから。
リビング浴室台所、寝室トレーニングルームと二つのゲストルーム(狭い方は私の部屋になりつつある)の他に鍵の付いた部屋。何となく聞きにくくて黙っていたけどある日ドアの前に立っていたのを見られてしまった。

気になる?最上さんなら入っていいよ。鍵はここにあるから。

事も無げに言われてしまい、ちょっと脱力しながらそれでも敦賀さんがいる時にははばかれて。こんな風に帰って来るのが遅くなる日に思い切って開けたドア。
びっくりした。
狭いとは言えない部屋の壁一杯の本。
古いパソコン、それに貼り付けられた走り書きのある付箋紙。手にとって分かった。ここにあるのは、敦賀さんを構成した物たちだ。

だからこうして敦賀さんの帰りを待つ間、私はここで敦賀さんを追いかける。
点かないパソコンを撫で左上から順番に徐々に難しくなっていく本を貼られている付箋紙の英語の走り書きを読みながら。
たまに混じる生き物や鉱物や宇宙などの図鑑にも丁寧に目を通して敦賀さん以前の河原で出会ったコーンにも想いを馳せる。

「やっぱりここに居た」
夢中になりすぎて帰って来たのに気付かなかった。
慌ててお帰りなさいと言った私に敦賀さんは笑う。
「ただいま」
ここが好きなんだね

はい。

だってここにある物、全てが愛おしいですから。
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  1. 2013/11/02(土) 05:52:03|
  2. 短編小説
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