六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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手紙

初めて来たダイレクトメール以外の手紙を、蓮は不思議な気持ちで見つめた。
ホテルのロゴの入った封筒には確かにマンションの、この家の住所が書かれている。しかし宛名が…

「黒ヤギ様?」

差出人は書いて無いが、筆跡は見慣れた字。何故"黒ヤギ"か、よりも中身が気になってペーパーナイフで封を切り、取り出した便箋を開こうとしたその時。
「ストップ!敦賀さん見ないでぇぇぇぇぇぇ!」
勢い良く飛び込んで来た差出人に奪い取られてしまった。
「お帰り、最上さん」
「た…ただ今帰りました…」
ぜぇぜぇと肩で息をしながら縋るような目を差出人が向ける。
「よ、読みました?」
「いや、まだ」
余程安心したのか、へなへなと座り込んでしまう。
「一体どういう事かな?」
「いえあの、書いた時少々酔っていまして…」
「珍しいね」
「撮影の後飲みに誘われまして、付き合い程度に少しだけ頂いたんですが…自分で思っていたより酔ってたみたいで…ホテルのレターセットを見て、パソコンでメールチェックする姿に味気ないな、と思っていたのを想い出して書いてみたんですが…酔っていたから内容が…とてもお見せできるような物ではありませんん~!酔っ払いの戯れ言ですぅ~!」

…それは是非読んでみたい

「ところで、何で宛名が黒ヤギなの?」
「それはその、ズバリ書いちゃうと敦賀さんにご迷惑がかかる可能性があるし、悩んだ末歌からヒントを」
「どんな歌?」
「ご存知無いんですか?ヤギさん郵便です。
白ヤギさんからお手紙着いた
黒ヤギさんたら読まずに食べた
仕方がないからお手紙書いた
さっきの手紙のご用事なあに…」
キョーコの意識が歌に向いたのを見計らって手紙を取り上げる。
「あ!やだ、敦賀さん!」
再び奪い取ろうと暴れる彼女を片手で胸へ抱き込んで、ゆっくりと目を通す。

これは…

「随分情熱的な…酔っ払いの戯れ言だね」
すっかり大人しくなり、顔を上げようとしない彼女に囁く。
「返事は…今からしても良い?」
俺は手紙は食べれないからね。代わりに…

耳まで赤くしたキョーコが更に赤くなる。

手紙を食べたのは黒ヤギ。

じゃあ蓮が食べたのは?

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  1. 2009/09/09(水) 11:57:33|
  2. 短編小説
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