六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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キス キス キス

「最上さん、キスしていい?」

付き合い始めた頃、いつも敦賀さんはそう聞いていた。子供の私を怖がらせない為に。

もう何度も繰り返して、いつの間にか聞かれる事は無くなったから…改めてそう言われて、私は恥ずかしくなった。
「ど、どうしたんですか?急に…」
「え?いや、別に…」
敦賀さんの顔が赤くなるのが見えて、私はますます恥ずかしくなった。

どうしよう。

キスがイヤ、とかじゃなくて、この状況が。敦賀さんの車の中。だるま屋近くの、私と敦賀さんが別れる場所。遠くに聞こえるエンジン音。俯く私。時々走る車のライトが窓の外を見る敦賀さんの顔をちらちらと照らしていく。

「…はい」
やっと決心がついて、私は顔を上げる。でもやっぱり恥かしくて、私は目を思いっ切り瞑った。

初めてキスした時みたい。

唇に敦賀さんの吐息が掛かって、私は更に瞼に力を込めた。

…あれ?

顔が近くにあるのは分かるのに、なかなか触れないのを不思議に思っていると、いきなり鼻をつままれた。
「~~~?!」
ビックリして目を開けると、目の前には必死で笑いを堪えてる顔。
「最上さん…プッ。ま…まるで処刑前の囚人みたいな顔してる」
「はぁ?!」
我慢出来なくなったのか大笑いする敦賀さん。凄く勇気を出したのに!
「私をからかったんですか?!もうっ!知りません!」
怒って車を出ようとする私を捕まえて、抱き締める。
「ごめん、最上さんがあんまり必死だったから…」
ププッとまた笑だし、私は頬を膨らませる。
「からかったんじゃないよ。最近聞かなかったから…嫌だったんじゃないかと思って」
優しい敦賀さん。

「…イヤじゃないです」
イヤどころか、嬉しくて仕方なかった。
「改めて言うと、恥ずかしいね」
「私も同じ事考えてました」
おでこをくっつけて、二人で笑う。
「だからもう、聞かなくていいですよ?鼻つままれるのは嫌ですから」
「…うん」
鼻をつまんだ指が唇をなぞり、今度はちゃんと、唇が触れた。

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  1. 2009/07/04(土) 16:50:45|
  2. 短編小説
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