六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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てのひら。1

「最上さん?」
呼ばれて気が付くと、いつの間にか向いの椅子に敦賀さんが座っていた。

外は雨。珍しく人気の無い事務所のカフェテリア。
「…お疲れ様です」
「どうしたの?ボンヤリ外見て…」
言われて初めて気が付いた。アイスティーの氷がだいぶ溶けてる。
「いえ、大した事では…」
誤魔化そうと思ったけど、敦賀さんの顔を見て諦めた。こういう"笑顔"の時は、変に逆らわない方がいい。

「産休を取っている事務所の方が、赤ちゃんを連れて来たんです」
「うん」
「まだ3ヵ月とかで、小さくて…こう、手をキュッて握り締めて寝てたんです」
机の上の握り締めた自分の両手を見つめる。
「敦賀さん、知ってますか?」
「…何を?」
「赤ちゃんって、手の中に幸せを握り締めて生まれて来るんです。だけど、開いた時に逃がしてしまうんです。生まれた時泣くのは、幸せを逃がしてしまって悲しいから泣くんです」
ゆっくと、手を開く。
「だから、逃がしてしまった幸せをまた掴む為に生きるんですって…」


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  1. 2009/06/07(日) 23:25:40|
  2. 短編小説
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