六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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犬も食わない

何で、こんな事になっているのかな?

心の中で、いや実際だらだらと冷や汗をかきながら社倖一は二人の間で身を縮ませる。
右には担当俳優である敦賀蓮が刺さるような笑顔で立っていて、左には彼の後輩であり恋人でもあるタレントの"京子"こと最上キョーコが営業スマイルで椅子に座っている。周りに人がいないのは、本能的に剣呑な空気を感じ取っての事だろう。
「何怒ってるの?」
「怒ってなんかいませんよ?」
「ちょっと頭が痛いだけなんです」
気持ちよく仕事が出来るようにするのがマネージャーの仕事だが、視線で人を殺せる担当俳優に聞く勇気はなく左側に声を潜めて聞いたつもりが右側からも返事が来た。
「体調悪いのか?」
「何か変かな?って程度で」
「隠す必要無いですよね」
今度は右側へ聞いたのに左側からも返事が来る。
「隠す?」
「ちゃんとしまった筈の体温計が無くて」
「計るまでも無いから気にしなくていいと思ったんですが」
「前科があるならちゃんと証明すべきかと」
「探してはみたんですが、どうしても見つからなくて」
「疑いたくは無いんですが」
「無理をするのが分かっているだけに
隠したんじゃないかと」
「素直に体調が悪いと言えば良いものを」
「ならいっそ黙っていた方がいいかもと」
「隠そうとしたらからすますます怪しくて」
「仕方ないとは思うんですが」
「「社さんはどう思いますか?」」
えええ~…それってつまり、お互いが相手を思った末の…ってか、俺に言ってた!?
両側からにっこりと微笑まれ、取り敢えずと口を開きかけた社と少し離れた場所で寝そべっているタレント犬の視線が合う。
呆れたような目をして大きな欠伸をすると足に頭を乗せる形でそっぽを向いたその姿に、そうだよな、と同意する。

俺がどうこう言う必要なんて、無いよな

「う~ん、そうだねぇ…」
周りの様子からすると二人の出番まであと少し。
短い間なら役者でなくても誤魔化せるだろうと考え込むふりをした。



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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/07/30(木) 21:23:34|
  2. 短編小説
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