六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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フェアリーテイル 6

キョーコが頭を抱えるのは、上手くいかない魔法使い探しだけではなく。
「…私は…なんと奥がましい事をしてしまったんだろう」
仲間を見つけて興奮してたからって大先輩の、しかも年上の男性にいきなり電話番号を押し付けるなんて
「いやー!社会人として失格よー!」
頭を抱えたまま天井を仰ぎ絶叫した。
「キョーコ、ちゃん…?ど、どうしたの?大声出して」
気が付くと見覚えのある眼鏡の人が驚いた顔で立っている。
「お、おはようございます。ええと、敦賀さんの…」
「うん、マネジャーの社倖人。よろしくね」
「こちらこそよろしくお願いします」
ぺこりと頭を下げて。
ん?そう言えば、敦賀さんも。
「何故私の名前をご存知なんですか?」
やっと気付いた不自然を口にしたキョーコに、社が苦笑する。
「蓮が御守りを返して欲しいから、調べてくれって言われてね。名前と年令、所属だけ教えてもらったんだ」
「御守り?」
「いや、大事に持ってる何かを俺が勝手にそう言っているだけなんだけど…え?返して無いの?蓮に会ってない?」
それは、もしかしなくても。
「会いました…会って、譲って頂いたんです…」
「えええ!?あんなに必死に探していたのに!?」
やっぱりずっと大事にしてたんだ!そしてずっと探して…コーンを守り続ける為に…!
一気に青ざめたキョーコに慌てて社が言葉を続ける。
「いや、でも、譲ったって事は蓮にそれなりの理由があってキョーコちゃんに」
「…敦賀さんは、何処ですか?」
「蓮なら今社長と話を」
「社長室ですね!」
「ああ!キョーコちゃん!ちょっと!」
ダッシュで消えた角を呆然と見て、呟く。
「…社長室、そっちからは行けないんだけど」


事務所内の、やっとたどり着いた社長室の前に立つ険しい顔の大先輩の前に、キョーコは土下座した。
「申し訳ございません!嘘をついてお返ししないどころか守る役目を譲り受けるとは身の程知らずな「問題はそこじゃない」
ぴしゃりと言われた言葉に恐る恐る顔を上げた。
「で、では何をお怒りに」
「社さんに迷惑を掛けた事だ。俺と連絡が付くまで君を探し回っていたんだよ?自分の軽率な行動を悪いと思わないのか?」
「…ごめんなさい」
「社さんに言いなさい。今主任と話したいる筈だから、後で会えるだろう」
「はい…敦賀さんにもご迷惑おかけしてすみませんでした…」
しょぼくれるキョーコの手をとって立たせると、溜め息をつく。
「どうも君は暴走しぎみだね。もう少し落ち着いて行動しないと、その内痛い目に遭うよ?」
「………」
「もしかして、もう遭っているのか?」
「あああ遭ってなんかいません!ええもうこれっぽっちも!蚊に刺される以下の事もございません!」
遭っているのか。
「今回は俺がちゃんと報告しなかったのも原因だからね。携帯出して」
「え?」
「二度と社さんに迷惑をかけたくないなら俺の番号登録しなさい。君の事だからコーンが絡むとまた周りを巻き込んで暴走しかねない」
「そんな事はもう「絶対無いと言いきれるのか?」
無言で携帯を取り出すキョーコに少し笑い、番号を教える。
「そう言えば、この前の君の演技良かった良かったよ」
「この前の?」
「ロケの時のパイロットを見せてもらったんだ。笑顔が自然で動作も綺麗で良かった。君が一番ホテルの従業員という職業役をきちんと表現出来ていたよ」
「…今までの怒りは」
「謝ってくれただろ?まさか社さんには謝らないつもり?」
「地面が頭にめり込むくらい謝ります!」
「ならその話は終わり」
「終わり…」
呟いた途端、顔が赤くなるのが分かり思わず手で覆った。
「わわっ!すみません誉められ慣れてなくて!その、今更恥ずかしいというか…嬉しく…なって…」
ほにゃり、と笑顔になったキョーコにつられ蓮の表情も緩む。
「もうそろそろ社さんの用も終わる頃だから、いこうか」
「はい!で、敦賀さん。本当にコーンを私に渡して良かったんですか?」
「うん、彼には俺より君が必要みたいだから」
「私が?」
「妖精って信じる心が必要なんじゃなかった?」
「…!はい!そうです!」
「だから、裏切った俺より嘘を付いてまで守ろうとした最上さんが持っていた方がいい」
蓮の言葉はコーンの存在を信じられなかったと言っている。
でも、
「敦賀さんは裏切ってなんかいないですよ?」
「何故そう思う?」
「コーンの事大切にしてたって社さんが言ってました。今だって心配して、コーンの為に一番いい方法を考えているじゃないですか」
信じていなければ出来ない事。
「コーンはきっと、敦賀さんの気持ちを分かっています」
「…そうかな」
「そうですよ!絶対です!」
窓の外に目を移すと何時もより澄み渡る空が広がっていて足を止める。
「綺麗な空ですね。コーンがあの空を自由に飛べるように頑張らないと」
「そうだね」
隣に立ち空を見上げるキョーコに微笑む。

お伽噺も悪くない












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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/03/24(火) 12:00:55|
  2. フェアリーテイル
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