六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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幼なじみ 9

「…蓮ちゃん、手痛いよ」
「…」
階段の途中。
離された手はじんじんしてて、思わずさすってしまう。
「何でそんなに幼なじみって言葉にこだわっているの?」
「え?」
「大きくなれば一緒にいる時間はどんどん少なくなる。一人で過ごす時間の方が多いんだ。俺だけじゃない、その間にショータローもキョーコちゃんも変わってしまう」
「…私は変わらないし、ショーちゃんも変わってないよ」
「あんな事されてもそう言えるのか?幼なじみって言うなら昔はいくらでもあんな風に引っ付いていたけど、嫌がっていただろ?嫌がったフリだった?助けたつもりだったけど違ったのか?」
「…」
何も言えない私に背を向けたまま、蓮ちゃんが深い溜め息をつく。
「キョーコちゃんとショータローは17才の女の子と男で、俺は18の男だ。小さい時は同じ目線に立てても大人になればそうはいかない。恋愛感情が絡めば尚更」
「…恋愛感情?」
「…例えば、俺に大切な人がいて」
どくん、と心臓が跳ねる。
「その人がキョーコちゃんと俺が一緒にいるのを嫌がったら、俺はキョーコちゃんに会わないよ」
「…どうして」
「誰よりも、幼なじみよりもその人を大切にしたいから。キョーコちゃんだってそうだろ?」
「私は何言われても」
「それはキョーコちゃんがまだ本当に好きになった人がいないからだ」
ブツっと何かが切れた。
「何ですか本当に好きな人って」
「キョーコちゃん?」
胸が痛い。むかむかする。
顔を見れないから、こちらに向いた蓮ちゃんの靴のつま先に向かって話す。
「お父さんは出て行ったしお母さんは仕事が忙しくて全然私を見てくれない。蓮ちゃんだって遠くに行って会えなかったしショーちゃんも変わってしまった。変わらないのは蓮ちゃんに貰った石と三人一緒に育ったって事実だけ。それを大事にして何が悪いんですか!?変わって欲しくないって思うのは駄目なんですか!?」
「キョーコちゃん、俺は」
「蓮ちゃんのバカ!大嫌い!!」横をすり抜けて階段を駆け上がった。


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  1. 2013/11/30(土) 20:32:46|
  2. 幼なじみ (完)
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