六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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無防備な君に恋をする5題 3

5 狼まであと何秒?
「分かっていますよ!ええ、敦賀さんは私みたいな子どもはからかって大人の女の方とは吝かない関係になる事に何の戸惑いも後ろめたさも無い立派な成人男性です!だから安心安全なんです!」
「また人を遊び人みたいに」
「遊び人じゃないですか!私にはさっきみたいに頬チュー止まりなのに大人の女の方にはそれ以上があるんですよね!」
"私には"、"なのに"? 
俯いた彼女の顔が、怒ったような、泣きそうな。
「それ以上も何も、こんな事他の誰かにはしないよ?」
「外国人の仕事仲間にはするって言ってたじゃないですか!」
「だから外国人の仕事仲間にならたまに、ね。感情の表情方法を相手に合わせているだけだから。言っただろ?日本人相手にはしない、誰彼構わずしないって。ちゃんと見てても、それでもこんな風に後先考えず自分の感情で動いてしまうのは…最上さんだけだ」
指で頬を撫でてから、ずらした唇に彼女の吐息が掛かる。
やっと正しく理解してくれた君は、自分の表情が変わった事に気づいてる?
そんなに嬉しそうな、安心した顔をして。
俺はもう、期待から確信に変えていい?
「今直ぐ、最上さんをどうにかしたいんだけど。気持ちと一緒にそれ以上の、その吝かない関係とやらになって?」
しばらく呆然とした後戸惑い泳ぐ視線を見て少し身体を離す。思わず俺の袖を掴み慌てて離れていく彼女の手を捕まえて。
もう離さない。
「こ、子どもだからって、からかっていませんか?」
「からかってなんかいない。真剣だよ?分からないなら教えてあげる…俺がどれだけ最上さんに触れたかったか」


"手を伸ばせば届くかもしれないことに俺はなぜか、戸惑っていた"




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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/05/24(土) 08:01:35|
  2. 無防備な君に恋をする五題
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無防備な君に恋をする5題 2

2 眠る君に秘密の愛を
俺と社さんが仕掛けた罠にあっさり引っ掛かって、最上さんは夜マンションにやって来た。
「何時ですか?」
「何が?」
「お食事です!ちゃんとご飯食べたのは何時ですか!?」
何度も身体が資本なんですって言っているのにと怒りながら食事を作って俺に食べさせて体温を計らせて。
「寒気はまだありますか?」
君が約束よりも俺を優先した事にもう満足なんだけど。
「少し寒い、かな?」
「今から熱が上がるかもしれないですね。今日は様子見で泊まらせて頂きます」
全く、男一人の部屋で軽々しくそんな事を言って。
でもこの特権は俺だけであって欲しい。
何時かのように机に伏して眠る君の顔を見ながら願わずにはいられない。

3 無意識のゼロセンチ
彼女の気配に目が覚めて、キッチンへ行くと愛しい姿。
「おはようございます。体調はどうですか?」
「おはよう。大丈夫だよ」
「本当ですか?敦賀さん何時も無理するから…ちょっとかがんで下さい」
言葉に従った俺の頬に手を添えて。
額が触れ合うと同時に思考が止まった。
「熱はないみたいですね」
少し動けば、と思うより早く身体が動いた。それでも働いた理性に自分でも感心する。
柔らかな頬。
見開く瞳。

4 きみの心に触れさせて
「つ、るがさん?」
「食事の約束をしたあの男の事、どう思っているの?」
頬から少し唇を離して聞く。
「はい?」
「エレベーターの中で、二人きりでいた男」
「先輩で仕事仲間でお友達として付き合わせて頂いてます」
頬にキスされた事よりも脈絡のない俺の話の方が気になるらしく、戸惑いなく答える。
「じゃあ俺は?俺の事はどう思っている?」
「尊敬する先輩で私の目標で信仰してます」
何だよ信仰って
「最上さんは先輩なら男の部屋にも泊まるのか?」
「まさかそんな破廉恥な」
「俺なら絶対安全って思ってる?」
「はい」
「…俺、先輩の前に男なんだけど」
溜め息と共に出した言葉に、彼女が顔をしかめた。


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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2014/05/17(土) 13:24:30|
  2. 無防備な君に恋をする五題
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  4. | コメント:0

無防備な君に恋をする5題 1

1 誰にでもスキだらけ
何なんだ。この光景は。
目眩でぐらつきそうな身体をどうにか支える。
エレベーターのドアが開くとそこには狭い密室に男と二人きり、笑顔で親しげに話す最上さん。
「あ、敦賀さんおはようございます!」
あ、って何?まるで"彼との話に夢中で今気が付きました"みたいな反応は。
「雄生さん慎一さん、御用は終わったんですか?」
「うん、終わったよ~」
「大した用やなかったから、直ぐやったわ」
先に並んでいた二人が意味ありげに笑いながら答える。
『リーダー、ちゃんと食事に誘えたかな?』
『四人で行こ言うたから大丈夫やろ。で、俺ら二人行けんくなったって言うたらええねん』
『あ~もう!何でここまでしたらなあかんのや!リーダーシャイ過ぎるやろ!』
…仲間の恋を応援しているんだな、なんて微笑ましく見てたけど。
笑えない。
「笑顔が怖い…」
後ろからぼそりと社さんの声。彼女もそんな俺に気付いているらしく男三人の話に笑顔で相槌を打ちながらチラチラこちらを見る。
六人を乗せて昇るエレベーター。一人下がるテンション。
「けほん。あ~、蓮、お前体調はどうだ?」
「何ですかいきなり」
「さっきふらついていただろ。俺の目は誤魔化せないぞ」
いやそれは体調のせいではなくて。
「顔色も少し悪いぞ。最近忙しくてろくに食事も出来ないもんな…無理しているんじゃないか?寒気とかはないか?」
「…無理しているつもりはないですよ。ちょっと寒い気もしますが今日は冷えるし…大丈夫ですよ」
大きくはないが小さくもない声で話をしていると空調の効いたエレベーターが音を立てて止まり四人一緒に俺と社さんに挨拶をして出ていく。
じゃあ今晩、と三人と一人に分かれて。

ドアが閉まる瞬間、彼女がこちらを見た。


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  1. 2014/05/06(火) 07:10:44|
  2. 無防備な君に恋をする五題
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