六華(スキップビート二次小説)

スキビ小説が書きたくなって開きました。いつか雪のように無くなります

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ウワサの真相

働く男が自分の趣味と仕事以外に疎いのはどうしようもねぇ事だと思う。
「敦賀蓮も知らないんですか?」
「その人は嫁さんが好きだから知ってる」
あと俺の憧れの車、ポルシェ911カレラ乗ってんだよな。
会社の昼休み、自分のデスクで弁当を食ってた奴らが自然に集まっての世間話はいつの間にか芸能界の話になってた。
「後、マネージャーとデキてるって事くらい?」
「蓮はちょっとマネージャーと仲が良くてちょっと女に興味がないだけでゲイじゃないです!んもう、そんな噂信じないで下さいよ!」
メチャメチャ目が怖ぇんだけど。
仕方ねーじゃん、男の俺でもたまにうっかり見惚れる位イイ男なんだぞ?芸能界にはイイ女がいっぱいいるのに興味ねぇなんてオカシイじゃねーか。隠してるって言うよりゲイだと言う方がよっぽど説得力あるって。
「村雨泰来のゲイ疑惑の方が信憑性あるわよね。バラエティ番組でぶっちゃけられてたし」
村雨泰来…トラジックマーカーに出てた俳優か。あれメチャクチャ怖くて面白かった。
「見た見た、某俳優の話だけで三時間語ったってヤツでしょ?イニシャルしか出てなかったけど絶対クー・ヒズリだよね。その前は人気俳優Rって言ってたけど、それも絶対蓮だし。あの人が熱く語るのは演技以外は男の話だって言われてるよね~怪しいよね~」
お前らも噂信じてんじゃん。
「京子はレズって噂があるよね」
「ああ、琴南奏江とね。本当かなぁ」 
京子…ね。俺が唯一顔を覚えてる芸能人。
バラエティで見るちょっと斜め上の発言と行動が可愛いよな京子ちゃん。
…うん、男とホニャニャラしてるって考えるより、女同士でって考えた方がまだマシだな。お前らだって敦賀蓮が女とって考えるより男同士の方がマシなんじゃね?
そんな話が仕事が終わって家に帰っても頭に残っていたのは、ちょっとイカガワシイソーゾーをしたせいだと思う。
「蓮と村雨泰来が結婚したって!」
「へ~…イイ男同士、お似合いだねぇ」
やっぱりゲイじゃねーか敦賀蓮も村雨泰来も。
玄関の開く音にすっ飛んで来た嫁さんの第一声への答えは間違って無かったはずなのに、頭を思いっきり叩かれた。
「痛ってぇな!何すんだよ!」
「蓮と結婚したのはタレントの京子よ!村雨泰来は一般女性としたの!」
「え…っ」
京子ちゃんが、敦賀蓮と
「京子好きだけど、蓮にはゲイでもいいから一生独身でいて欲しかったぁ~」
ショックで何もできなかったとカップラーメンを出してフラフラ寝室に入っていく嫁さんの背中に明日のアイツらの様子をソーゾーしながらヤカンを火にかける。
ほらみろ、お前らだって敦賀蓮が京子とホニャニャラしてるって考えるより、ゲイの方がマシなんじゃねーか。





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テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2015/10/05(月) 20:48:36|
  2. 周りの人々の話
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過去の話

東京へ行くと、必ず寄る小料理屋で一人遅い夕食を食べる。

腕が確かな主人と、愛想の良さが評判の妻が切り盛りするその小さな店は何時来ても満員で。

―煩い。

見知らぬ人間が気軽に話し合えるこの雰囲気を人は"心地よい"とか"親しみやすい"とか言うのだろうけど。

少し眉を潜めて箸を置いたその時。
「あれ、キョーコちゃん!帰ってたの!?」
「いらっしゃいませ、お久しぶりです!お元気でしたか?」

明るい、元気な声。

「すっかり有名人になっちって、テレビでしか会えなかったら寂しかったよ~」
「キョーコちゃん、忙しくても身体は大事にしないと。ちゃんと気をつけてる?」
「大丈夫ですよ!!体力には自信が有りますから」
「ご主人とは仲良くしてる?辛い事があったらちゃんと俺達に言うんだよ。みんなで言ってやるから」
「…キョーコ」
無口な主人が口を開く。
「蓮が、待ってるんじゃないのか?」
「あ、はい。では皆さん、ごゆっくり。お父さんお母さん、また来ます」

お父さん…お母さん。

「寒くなったから上着はちゃんと着るんだよ。土産は持ったかい?敦賀さんによろしくね」
はぁい、お母さん達もね、返事と共に遠ざかる足音。
「本当にいい子だねぇ」
「ずっと娘みたいだって言ってたけど、良かったねぇ、やっとお父さんお母さんって呼んでもらえて」
「そりゃあ嬉しいんだけど、実の親御さんに申し訳なくて」
「いや女将さん、お嫁入りだってここからしたんだ。もうこっちが実の親子って言ってもいいだろう」

席を立ち会計をして外に出れば確かに少し寒い。そのせいか周りの人達の歩く速度が速い。
「いいのか?」
背中から、店の主人の声。
「今ならまだ近くに居るはずだ…その為に、何年も通ってたんだろ」
無言でタクシーを止め、乗り込む。
走り出した車の窓ガラスの向こう。
人目に付きにくい場所に二人の影。
女が長身の男と嬉しそうに何か話ししながら大きな荷物を渡している。

「…後悔は無いわ」
そう。自分の人生に後悔は無い。
あの人を愛した事も
憎み合い別れた事も
娘を一人産んで…捨てたことも。
だから今の私がいる。

"頑固な所は、あんたに似たんだな"

店の主人の最後の言葉が頭の中でリフレインする。

一筋、頬を流れる物を無視して笑う。

「…そう、だから、もう二度と来ないわ」



  1. 2013/10/31(木) 18:27:55|
  2. 周りの人々の話
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ひまわり

「向日葵?ペンペン草とかドクダミじゃなくて?」
「そう、向日葵」

キッカケは、キョーコが敦賀さんから某トップモデルの立ち振る舞いを教わった、という話からだった。
「きっと"立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花"を地でいくんだと思うわ」
「…そうかもね」
相変わらず古風な言葉を使うキョーコ呆れつつ返事をする。
「モーさんは花に例えると薔薇よね」
思わず飲んでいたミネラルウォーターを吹き出しそうになってしまった。
「ば、薔薇?!」
「うん、白い大輪の薔薇」
真面目な顔して何を言い出すのやら…。
「…そう言うアンタは向日葵よね」
「向日葵?」
そう、元気一杯空に向かって咲く向日葵。

「キョーコちゃんと琴南さんだ!」
振り返ると其処に居たのは
「敦賀さん!社さん!おはようございます!」
「おはよう」
大物俳優はやはり貫禄が違う。華がある、何て表現が有るけど敦賀さんの場合その域を超えているような気がする。例えるなら…?

キョーコの顔を見て思い付く。
「アンタはやっぱり向日葵だわ…」
「はい?」

向日葵は、太陽の方ばかり見ている。


テーマ:二次創作小説 - ジャンル:アニメ・コミック

  1. 2009/07/16(木) 15:47:09|
  2. 周りの人々の話
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恋 2

「自分に素直になった方がいいですよ~」
「え?何か言った?」
いけない、つい口に出ちゃった。
「何でも無いです。それより今度BOX"R"の時の話聞かせて下さい!ナツさん大好きだっんです!」
びっくり目の京子さんが、ふにゃりと照れ笑いする。ああもう、ますます好きになっちゃう。

京子さんと別れた後、ちょっと悲しい気持ちになって、自分が敦賀さんの事、結構本気だった事に気がついた。

でも。

私の恋は名前の花の様にあっさり散っちゃったけど、大好きな先輩達の恋は上手くいくといいな、って思う。


  1. 2009/07/07(火) 11:46:33|
  2. 周りの人々の話
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恋 1

私の名前は四辻さくら。芸能事務所LMEの育成所に通う16才。LMEは大手だけあって沢山の有名芸能人が所属しているの。

その筆頭が敦賀蓮さん。

…正直、敦賀さんに会いたくてLMEを選んだの。会える確率がグッと上がると思ったから。勿論、芸能人になりたいのもホントの事。子供の頃からの夢だったの。

オーディションを受けて、その結果を報告しに事務所を歩いていたら、先輩で実力派女優の京子さんがいた。実はこの京子さんも憧れてる一人。BOX"R"を見て本気でナツさんみたいになりたいと思ったわ。

事務所に入って知ったんだけど、京子さんって普段はとっても地味。でも凄く家庭的な人で何でも器用にこなすし料理の腕は超一流だとか。物腰が低くって、私達後輩に…意地悪な人には容赦無いらしいんだけど…凄く優しい。それを知って私はますます好きになった。

その京子さんが敦賀さんと話している。一生懸命話しているのか、私には気づかない。
赤くなったり青くなったり、表情がくるくる変わって見てて面白い。それを見てる敦賀さんも笑ったり呆れたり。

ああなんか、分かっちゃった。こんな時の私の感は、本当によく当たる。

敦賀さんの目がね、全然違うの。表情は何時もの笑顔と変わらないんだけど、目がスッゴく、優しい。敦賀さんは、きっと、京子さんの事が好きなんだ。

ぺこりと京子さんがお辞儀すると、敦賀さんが去っていく。暫くその背中を見ていた京子さんがくるりとこちらを向いた時の表情が、これがまた。

「四辻さん?おはようございます」
京子さんに声を掛けられて我に返る。
「おはようございます。敦賀さんとお話していたので、声を掛けそびれちゃいました」
えへ、と笑う私に京子さんがにこりと笑って。

うん、やっぱり違う。

「何?私の顔何か付いてる?」
慌てて顔を撫でる仕草が、女の私から見ても可愛い。
「いきなりですけど、敦賀さんと京子さんってお付き合いしてるんですか?」
激怒されても仕方ない後輩の言葉に、京子さんは真っ青になりながら顔と手を同時に降る。
「ななな何をいうんですか?!敦賀さんは尊敬する偉大な先輩であって、私は只の後輩で…」
ありゃ無自覚?敦賀さんがちゃんと言えばうまく行きそうなのに、何で言わないんだろう?…って、私が気にすることないか。

  1. 2009/07/07(火) 11:40:21|
  2. 周りの人々の話
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